キエフの大門 組曲「展覧会の絵」より
テレビ番組「ナニコレ珍百景」BGMとして有名なあの曲
『キエフの大門』は、ムソルグスキー作曲のピアノ組曲「展覧会の絵」の一曲。
元々はピアノ曲だが、今日ではモーリス・ラヴェルによる管弦楽への編曲、いわゆるオーケストラ版が広く知られている。
同曲は、ムソルグスキーの友人ヴィクトル・ハルトマンが描いた絵画「キエフの大門」から着想を得ている。
挿絵:ヴィクトル・ハルトマン「キエフの大門」(出典:Wikipedia)
ちなみに、テレビ番組「ナニコレ珍百景」でカメラがズームインする場面で、『キエフの大門』フィナーレがBGMに使われている。曲を聴けば「あの曲か!」とすぐに分かるはずだ。
【YouTube】ムソルグスキー 『キエフの大門』 La grande porte de Kiev
首都キエフ 「黄金の門」とは?
ウクライナの首都キエフにある大きな門と言えば、9世紀後半から1240年にかけてキエフを首都とした東欧の国家「キエフ大公国」の時代に建築された「黄金の門」が有名。
写真:キエフの「黄金の門」(出典:Wikipedia)
1037年にキエフ・ルーシのヤロスラウ賢公がキエフを開発し、町の境界線に土塁を盛り、その上に城壁を作らせ、西へ向かう入り口に大門「黄金の門」を構築した。
黄金の門は1240年にモンゴル帝国の軍勢によって破壊され、1982年に復元されるまで、一度も再建されることがなかった。新しい建物は、元の門の遺跡をカプセルのように覆い隠すようにたてられているという。
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