闘牛士の歌 歌詞の意味・和訳 ビゼー「カルメン」
ジョルジュ・ビゼー(Georges Bizet/1838-1875)
『闘牛士の歌』または『諸君の乾杯を喜んで受けよう』は、ビゼーの歌劇『カルメン』の劇中歌。闘牛士(トレアドール)のエスカミーリョ(バリトン)が高らかに歌い上げる有名なアリア。
闘牛士には役割に応じたいくつかの名称があり、エスカミーリョは闘牛にとどめを刺す主役の闘牛士「マタドール(matador)」にあたる。
ビゼーの歌劇カルメンとは?
歌劇『カルメン(Carmen)』は、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーによる全4幕のオペラ。プロスペル・メリメの小説『カルメン』をベースとして、音楽(歌)の間を台詞でつないでいくオペラ・コミック様式で書かれている。
1875年パリのオペラ・コミック座で初演され不評であったが、ビゼーの死後エルネスト・ギローにより台詞を改作して上演され、人気を博すようになった。
【YouTube】諸君の乾杯を喜んで受けよう(闘牛士の歌)
歌詞の意味・和訳
Votre toast, je peux vous le rendre,
Senor, senors, car avec les soldats
Oui, les Toreros, peuvent s'entendre;
Pour plaisirs, pour plaisirs,
Ils ont les combats!
あなたがたの乾杯にお返ししよう
皆様方 皆様方
兵士と闘牛士は理解し合える
どちらも望んで戦いに赴くのだから
Le cirque est plein, c'est jour de fete!
Le cirque est plein du haut en bas.
Les spectateurs, perdant la tete,
Les spectateurs s'interpellent a grand fracas.
闘牛場は満員 今日は祭りの日
闘牛場は満員 上から下まで
観客は我を忘れ
大声でわめきあう
Apostrophes, cris et tapage
Pousses jusques a la fureur.
Car c'est la fete du courage,
C'est la fete des gens de cœur.Allons! en garde! Allons! Allons! Ah!
歓声、叫び、大騒ぎが
嵐のように巻き起こる
なぜならこれは勇気の祭り
熱意ある人々の祭りだからだ
さあ、構えにつけ!
さあ、早く!ああ!
Toreador, en garde! Toreador, Toreador!
Et songe bien, oui, songe en combattant
Qu'un oeil noir te regarde,
Et que l'amour t'attend,
Toréador, l'amour, l'amour t'attend!
闘牛士、気を引き締めろ!闘牛士、闘牛士!
そして戦いの中でも忘れるな
黒い瞳がお前を見ていることを
そして愛が待っていることを
闘牛士よ、愛が、愛がお前を待っている!
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