ピアノソナタ第25番「かっこう」
ベートーヴェン/Piano Sonata No. 25, Op. 79
ベートーヴェン:ピアノソナタ第8番「悲愴」、第14番「月光」、第23番「熱情」 |
ピアノソナタ第25番 ト長調(作品79)は、ベートーヴェンによる1809年作曲のソナタ。第一楽章のモチーフ・曲想から、「かっこう」、「かっこうソナタ」(カッコー・ソナタ)と呼ばれることがある。
ベートーヴェン三大ピアノソナタの一つにピアノソナタ第23番「熱情」(作品57)があるが、ピアノソナタ第24番「テレーゼ」(作品78)及び第25番「かっこう」は、ピアノソナタ作品としては「熱情」から4年のブランクがある。
この4年の間には、1807年から1808年にかけて、交響曲第5番「運命」(作品67)・交響曲第6番「田園」(作品68)が並行して作曲されている。
交響曲第5番「運命」の動機はピアノソナタ第23番「熱情」にも現れており、主題や構成の面からこれら2作品は時期的にも連続する関連作品と評価される。
なお、「熱情」以外の「ベートーヴェン三大ピアノソナタ」は、ピアノソナタ第8番「悲愴」、そしてピアノソナタ第14番「月光」が挙げられることが多い。ベートーヴェンによるその他の有名な作品については、こちらの特集ページ「ベートーヴェンの有名な作品 解説と視聴」を適宜参照されたい。
【YouTube】Beethoven Piano Sonata 25 played by Vladimir Ashkenazy
かっこうをモチーフとした世界の民謡は?
「かっこう」と言えば、ヨーロッパを中心とした古い民謡や歌曲の中で、そのユニークな鳴き声が楽曲の中に巧みに取り込まれて愛唱されている。
例えば、フランス民謡『静かな湖畔』やドイツ民謡『かっこう』では、歌の主役としてカッコウの鳴き声が民謡のテーマ・主役として大きく取り上げられている。
また、スウェーデンの音楽家ヨナーソンが1920年代に作曲した『かっこうワルツ』では、ワルツ風の軽快なメロディにカッコウの鳴き声が巧みに描写されている。
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