静かな湖畔の 歌詞の意味・和訳

静かな湖畔の森のかげから もう起きちゃいかがとカッコウが鳴く

『静かな湖畔の』(しずかなこはんの)は、スイス民謡またはフランス民謡とされる海外発祥の民謡(発祥国は不明)。

日本では、「静かな湖畔の森のかげから もう起きちゃいかがとカッコウが鳴く」の歌詞で歌われる。様々な替え歌が存在する。

フランス語では『Dans la forêt lointaine(遠くの森の中で)』、ドイツ語では『Auf der Mauer, auf der Lauer』など、各国で異なる歌詞がつけられている。

アメリカ・イギリスでは、『Itsy Bitsy Spider(ちっちゃなクモ)』や『Sweetly Sings the Donkey』として、同じメロディ(別の歌詞)で歌われている。

【YouTube】静かな湖畔(フランス語版) Dans la forêt lointaine

日本語版の歌詞

作詞:山北多喜彦による『静かな湖畔の』歌詞を次のとおり引用する。1936年にYMCA野尻湖キャンプ場で作詞された。

しずかな湖畔の森のかげから
もう起きちゃいかがと
かっこうが鳴く
カッコウ カッコウ
カッコウ カッコウ カッコウ

しずかな湖畔の森のかげから
おやすみなさいと
ふくろう鳴く
ホッホウ ホッホウ
ホッホウ ホッホウ ホッホウ

下のフランス語版の歌詞と比較すると、どちらもカッコウとミミズク(ふくろう)が登場するが、日本語版では両者を別々に歌って明確に区別しているのが興味深い。

フランス語版 歌詞の意味・日本語訳(意訳)

Dans la forêt lointaine
On entend le coucou

遠くの森から
カッコウの声が聞こえる

Du haut de son grand chêne
Il répond au hibou

大きなカシの木の上から
ミミズクに呼びかけてる

Coucou, coucou,
coucou, Hibou, coucou.

カッコー、カッコー
カッコー、ミミスク、カッコー

かっこうが登場する有名な曲は?

カッコウの鳴き声をモチーフにした世界の民謡・童謡としては、『静かな湖畔』以外にも、ホフマン・フォン・ファラースレーベン作詞によるドイツの童謡『かっこう Kuckuck, Kuckuck, ruft's aus dem Wald』が日本でも有名。

ピアノ曲としては、スウェーデンの音楽家ヨナーソン作曲によるワルツ調の『かっこうワルツ The Cuckoo Waltz』が知名度が高い。

関連ページ

Itsy Bitsy Spider ちっちゃなクモ
『静かな湖畔』とほぼ同じメロディで歌われる子供向けの手遊び歌
かっこう Kuckuck, Kuckuck, ruft's aus dem Wald
カッコウの鳴き声をモチーフにしたドイツ民謡・童謡
かっこうワルツ The Cuckoo Waltz
スウェーデンの音楽家ヨナーソン作曲によるワルツ調のピアノ曲
フランス民謡・童謡 有名な曲
『クラリネットをこわしちゃった』、『月の光に』、『フレール・ジャック』など、日本でも有名なフランス民謡・童謡の歌詞と日本語訳