復活祭オラトリオ

J. S. バッハ (Johann Sebastian Bach/1685-1750)

『復活祭オラトリオ Oster-Oratorium / Easter Oratorio』(BWV 249)は、J. S. バッハが1725年に作曲したオラトリオ(聖譚曲)。

同年4月1日の復活祭の日にライプツィヒの教会で初演された(ヨハネ受難曲の翌年)。J. S. バッハが作曲した3つのオラトリオの一つ(昇天祭オラトリオ、クリスマス・オラトリオ)。

バチカン市国にあるカトリック教会の総本山サン・ピエトロ大聖堂

【YouTube】J.S. Bach - Easter Oratorio, BWV 249

【YouTube】Easter Oratorio, BWV 249 - Gardiner

第3曲 合唱 歌詞の意味

Kommt, eilet und laufet, ihr flüchtigen Füße,
Erreichet die Höhle, die Jesum bedeckt!
Lachen und Scherzen
Begleitet die Herzen,
Denn unser Heil ist auferweckt.

来たれ 急げ そして走れ 急げる足よ
イエスの葬られた洞に行け
笑いと戯れが心に満ちる
我らの救い主は目覚められた

4つのパートが表す聖人たちについて

J. S. バッハ『復活祭オラトリオ』では、ソプラノ・アルト・テノール・バスの4つのパートは、それぞれキリスト教の聖人を表しているという(Wikipediaより)。

ソプラノは、イエスの母マリアの姉妹のマリア (クロパの妻) 。「ヨハネによる福音書」でイエスの磔刑を見守る場面に登場する女性。

アルトは、イエスの死と復活を見届けた証人マグダラのマリア(マリヤ・マグダレナ)

テノールは、新約聖書に登場する使徒シモン・ペトロ(ペテロ/パウロ)。「ヨハネによる福音書」によれば、イエスの復活時には使徒ヨハネと共にイエスの墓にかけつけた。

バスは、新約聖書に登場する使徒ヨハネ(福音記者ヨハネ)。「イエスの愛しておられた弟子」として一般的に理解されており、イエスが十字架にかけられたときも弟子としてただ一人「愛する弟子」が十字架の下にいたと福音書に書かれている。

曲目

  • 第1曲 シンフォニア Sinfonia
  • 第2曲 アダージョ Adagio
  • 第3曲 アリアと二重唱 Aria/テノール、バス
  • 第4曲 レチタチーフ Recitative
  • 第5曲 アリア Aria/ソプラノ
  • 第6曲 レチタチーフ Recitative
  • 第7曲 アリア Aria/テノール
  • 第8曲 レチタチーフ Recitative/ソプラノ、アルト
  • 第9曲 アリア Aria/アルト
  • 第10曲 レチタチーフ Recitative/バス
  • 第11曲 合唱

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