二十四節気とは? 意味・季節
夏至や冬至、春分や秋分など、生活に密着した四季の節目
二十四節気(にじゅうしせっき)とは、夏至や冬至、立春や立冬、春分や秋分など、1年(1太陽年)を24頭分した季節の区分のこと。中国由来。二十四気(にじゅうしき)ともいう。
テレビの季節関連のニュースでもよく言及され、現代の日本でも生活に密着した四季の節目として活用されている。
このページでは、二十四節気の個別の意味や内容を1月から月別に簡単にまとめていくとともに、節分やお彼岸、八十八夜、土用の丑の日など、二十四節気に関連する有名な雑節(ざっせつ)の意味についても解説していく。
1月
- 小寒(しょうかん)
- 1月5日頃/暦の上で寒さが最も厳しくなる時期の前半。この日から節分(立春の前日)までを「寒(かん)」、この日は「寒の入り」となる。「寒中」「寒の内」などとも呼ばれ、暦の上では冬の寒さが一番厳しい時期に入る。寒中見舞いはこの時期に出す。
- 大寒(だいかん)
- 1月20日頃/「寒(かん)」の中日で、一年で最も寒い時期。2月4日頃は立春。
2月
- 立春(りっしゅん)
- 2月3日頃/冬が極まり春の気配が立ち始める日。冬至と春分の中間に当たり、暦の上では、立春から立夏の前日までが春。立春の前日が節分(せつぶん)。
- 雨水(うすい)
- 2月18日頃/雪が雨に変わり、雪が溶け始めるころ。水ぬるみ、草木の芽が出始めるころ。春一番が吹き、ウグイスの鳴き声が聞こえ始める地域も。
3月
- 啓蟄(けいちつ)
- 3月5日頃/「冬籠りの虫が這い出る」時期(広辞苑)。「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」という意味。
- 春分(しゅんぶん)
- 3月20日頃/国民の祝日「春分の日」。お彼岸の中日。昼と夜の長さが同じぐらいになる(昼の方が少し長い)。
4月
- 清明(せいめい)
- 4月4日(5日)/春分の次。万物が清々しく明るく美しいころ。こいのぼりを出す目安にも使われる。
- 穀雨(こくう)
- 4月20日頃/穀物の成長を助ける雨の意味。田畑の準備が整い、それに合わせて春の雨の降るころ。この次は「立夏(りっか)」。
5月
- 立夏(りっか)
- 5月5日頃/春分と夏至の中間。春が極まり夏の気配が立ち始める日。
- 小満(しょうまん)
- 5月21日頃/万物が次第に成長して、一定の大きさに達して来るころ。麦が色づき始める(麦秋)。長野県佐久市の稲荷神社で小満祭(こまんさい)が開催される。
6月
- 芒種(ぼうしゅ)
- 6月6日頃/イネ科の植物(芒)の種を蒔く時期
- 夏至(げし)
- 6月21日頃/北半球では一年で一番昼が長く夜が短い日
7月
- 小暑(しょうしょ)
- 7月7日頃/梅雨明けが近付き、暑さが本格的になるころ。暑中見舞いの準備。
- 大暑(たいしょ)
- 7月23日頃/快晴が続き、気温が上がり続けるころ。うなぎのかば焼きを食べる土用の丑の日が近い。
8月
- 立秋(りっしゅう)
- 8月7日頃/夏が極まり秋の気配が立ち始める日。夏至と秋分の中間。暦の上ではこの日から立冬の前日までが秋。立秋からの暑さを「残暑」といい、残暑見舞いの時期になる。
- 処暑(しょしょ)
- 8月23日頃/処暑を境に夏の暑さが次第に和らぐ。綿の花が咲き始め、稲が実り、ヒグラシが盛んに鳴く。台風の季節。
9月
- 白露(はくろ)
- 9月8日頃/大気が冷えてきて、露ができ始めるころ。草に降りた露が白く光る。
- 秋分(しゅうぶん)
- 9月23日頃/昼と夜の長さがほぼ等しいが厳密には昼が若干長い。国民の祝日「秋分の日」。
10月
- 寒露(かんろ)
- 10月8日頃/露が寒さで凍りそうになるころ。雁などの冬鳥が飛来し、菊が咲き始め、コオロギなど秋の虫が鳴き始める。
- 霜降(そうこう)
- 10月23日頃/露(つゆ)が冷気によって霜(しも)となって降り始めるころ。紅葉の時期。この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ。
11月
- 立冬(りっとう)
- 11月7日頃/秋が極まり冬の気配が立ち始める日。秋分と冬至の中間。磨の上では立冬から立春の前日までが冬。
- 小雪(しょうせつ)
- 11月22日頃/雪がわずかに降り始めるころ。紅葉が散りはじめ、イチョウや柑橘類が黄色くなってくる。
12月
- 大雪(おおゆき)
- 12月7日頃/雪が激しく降り始めるころ。ブリなどの冬の魚の漁が盛んになり、南天の実が赤く色付くころ。
- 冬至(とうじ)
- 12月22日頃/北半球では、一年の間で昼が最も短く、夜が最も長くなる日。1年間で太陽の位置が最も低くなる日。冬至の次は1月の「小寒」と「大寒」。
主な雑節(ざっせつ)
- 節分(せつぶん)
- 立春の前日(毎年2月4日ごろ)。「鬼は外、福は内」と福豆(煎り大豆)を撒いて、年齢の数だけ豆を食べる厄除けを行う。
- 彼岸(ひがん)
- 春分・秋分を中日(ちゅうにち/中間の日)とし、前後各3日を合わせた一週間がそれぞれ春のお彼岸、秋のお彼岸になる。
- 八十八夜(はちじゅうはちや)
- 立春から数えて88日目。この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれている。
- 半夏生(はんげしょう)
- 7月2日頃。かつては夏至(6月21日頃)から数えて11日目だった。農家はこの日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安としていた。
- 土用(どよう)
- 立夏・立秋・立冬・立春の直前約18日間ずつ。立秋直前の18日間は「夏の土用」。
- 土用の丑の日(どようのうしのひ)
- 7月下旬。夏の土用(18日間)において、日に結びつけられた十二支(じゅうにし)が丑(うし)の日が「土用の丑の日」となる。ウナギのかば焼き・うな丼を食べて暑い時期を乗り切ろう。年によっては8月上旬に土用の丑の日がもう一回くる。
- 二百十日(にひゃくとおか)
- 9月1日頃/立春から数えて210日目。統計的に、台風の多い日もしくは風の強い日とされる。
- 二百二十日(にひゃくはつか)
- 9月11日頃/立春から数えて220日目。統計的には、二百十日よりも台風が多い傾向にある。
その他
- 中元(ちゅうげん)
- 道教に由来する旧暦7月15日の年中行事(新暦8月15日)。お世話になった人々に贈り物をするお中元の日付のルーツ。贈り物は江戸時代に誕生した風習。
- 歳暮(せいぼ)
- 年の暮れや年末を意味する12月の季語。お中元と同様に贈り物をする。
- 暑中見舞い
- 小暑(7月7日頃)を過ぎ、梅雨が明けたら、「暑中見舞い」を立秋の前日(8月7日頃)までに届くように出す。
- 残暑見舞い
- 立秋からの暑さを「残暑」といい、残暑見舞いの時期になる。
- 寒中見舞い
- 1月の小寒(しょうかん)から節分(立春の前日)までが「寒(かん)」。寒中見舞いはこの時期に出す。
月別ページ
- 年中行事・季節のイベント 一覧
- 春夏秋冬の年中行事、お祭り、季節のイベント、フェスティバル、有名な記念日などを月別にまとめた暮らしの歳時記一覧ページ。
- 月別のうた・今月のうた
- 1月から12月まで各月毎にまとめた世界の民謡・童謡・クラシック音楽
季節別のうた・四季の歌
- 春の童謡・唱歌・日本のうた
- 「春が来た」、「花(春のうららの隅田川)」、「春の小川」
- 夏の童謡・唱歌・日本のうた
- 「夏の思い出」、「夏は来ぬ」、「ふじの山」など、夏をテーマとした童謡や唱歌
- 秋の童謡・唱歌・日本のうた
- 「紅葉(もみじ)」、「ちいさい秋みつけた」、「里の秋」、「まっかな秋」など、秋をテーマとした童謡、タイトルに秋がつく唱歌
- 冬の童謡・唱歌・日本のうた
- 「雪(ゆきやこんこ)」、「雪山賛歌」、「ペチカ」など、冬に聴きたい日本の童謡・唱歌