ライモンダ Raymonda バレエ音楽
夢に現れた謎の男 婚約者を巡る男の戦いの結末は?
『ライモンダ(Raymonda)』とは、1898年にロシア・サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場にて初演されたバレエ作品。全三幕四場。
第三幕で演じられる「グラン・パ・クラシック」(「ライモンダのパ・ド・ドゥ」)は特に有名で、しばしば独立して上演されている。
振付は、『眠れる森の美女』、『くるみ割り人形』、『白鳥の湖』、『ドン・キホーテ』などの数々の名作を手がけたフランス人のマリウス・プティパ(Marius Petipa/1818-1910)。
音楽は、ロシアの作曲家アレクサンドル・グラズノフ(Alexander Glazunov/1865-1936)。グラズノフは、リムスキー=コルサコフに学び、新しい世代のロシア音楽を確立した作曲家。
【YouTube】ライモンダ
あらすじ・ストーリー
場面は、伯爵夫人の姪で美女と名高いライモンダの誕生祝いの席。婚約者のジャンからスカーフを贈られるライモンダ。
十字軍に出征する婚約者ジャンを見送るライモンダ。彼を想いながら部屋でひとりリュートを弾いていると、ドリス邸の危機に現れるという「白い貴婦人」が現れ、ジャンの幻を見せる。
夢の中に現れた謎の男
ライモンダがジャンの幻と踊っていると、見知らぬ男が現れライモンダに求愛する。ライモンダが飛び起きると、すべては夢であった。
パーティの夜、夢に現れた男がライモンダに熱烈に求愛する。その男は、サラセンの王子アブデラフマンだった。
婚約者をかけた男の戦い
ライモンダは相手にしないが(ジャンとアブデラフマンとの間で揺れ動くという解釈をする版もある)、そこへジャンが帰還し、婚約者を賭けてアブデラフマンと決闘する。
アブデラフマンに勝ったジャンは、アンドレ二世の前でライモンダと結婚式を挙げる。
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