聖母の御子 El Noi de la Mare

クラシックギター名曲/クリスマスキャロル

『聖母の御子 El Noi de la Mare』(せいぼのみこ)は、スペイン・カタルーニャ(カタロニア)地方に伝わる古い民謡。リョベートによるクラシックギター編曲が有名。

「聖母」とは「聖母マリア」、その「御子(みこ)」とはイエス・キリストを指している。讃美歌として歌われるほか、キリストの誕生を祝うクリスマスシーズンにクリスマスキャロルとしても歌われる。

歌詞では、誕生した「聖母の御子 El Noi de la Mare」、すなわち幼な子イエスに対して何を差し上げたらいいか、あれこれ考える様子が描写されている。

歌詞のバリエーションは様々存在するが、カタルーニャ(カタロニア)語の代表的な歌詞と日本語訳を掲載したので適宜参照されたい。

なお、上の挿絵「羊飼いの礼賛」については、美術解説サイト「有名な絵画・画家」内のページ「キリストの降誕」で解説している。

リョベートによるクラシックギター編曲

クラシックギターへの編曲により『聖母の御子 El Noi de la Mare』を世界に広めたリョベートとは、カタルーニャ州出身のミゲル・リョベート(Miguel Llobet/1878-1938)を指している。リョベットとも表記される。

リョベートは、フランシスコ・タレガ(タルレガ)の一番弟子として世界で活躍したクラシックギター奏者で、アンドレス・セゴビアの恩師としても知られる。

生まれ故郷のカタルーニャに伝わる古い民謡をクラシックギター向けに十数曲アレンジして発表しており、『聖母の御子 El Noi de la Mare』以外には『アメリアの遺言 El testament d'Amèlia』が特に有名。

リョベートが編曲したカタルーニャ民謡については、こちらのページ「リョベート カタルーニャ民謡(カタロニア民謡)」を適宜参照されたい。

【試聴】讃美歌・合唱版 『聖母の御子』

【試聴】クラシックギター演奏によるインストゥルメンタル

歌詞の一例(カタロニア語)・日本語訳

聖母の御子 El Noi de la Mare

Què li darem a n'el Noi de la Mare?
Què li darem que li sapiga bo?
Panses i figues i nous i olives,
Panses i figues i mel y mató.

御子に何を差し上げよう
良い物を差し上げよう
レーズン、イチジク、ナッツにオリーブ
レーズン、イチジク、ハチミツに凝乳

Què li darem al fillet de Maria?
Què li darem al formós Infantó?
Li darem panses en unes balances,
Li darem figues en un paneró.

聖母マリアの幼子に何を差し上げよう?
かわいい幼子に何を差し上げよう?
秤に乗せたレーズンか
カゴに乗せたイチジクか