トロイカ ロシア歌曲 歌詞の意味

金持ちの村長に好きな女性を奪われた若者の悲しみ

『トロイカ』は、20世紀初頭から歌われるロシア歌曲。特に女性歌手のプレヴィツカヤによって広められた。作詞者は不明。

トロイカとは、この歌では「三頭立ての馬車」を意味している。街道沿いに作られた宿駅で馬を替えて、旅や運送を行っていた。

日本では、楽団カチューシャによる訳詞(作詞)「雪の白樺並木 夕陽が映える 走れトロイカ朗らかに 鈴の音高く」が知られている。

原曲の歌詞では、金持ちの村長に好きな女性を奪われた若者の悲しみが描かれている。

【試聴】トロイカ

日本語歌詞(楽団カチューシャ版)

雪の白樺(しらかば)並木
夕日が映(は)える
走れトロイカ ほがらかに
鈴の音(ね)高く

響(ひび)け若人の歌
高鳴れバイヤン
走れトロイカ かろやかに
粉雪蹴(け)って

黒いひとみが待つよ
あの森越せば
走れトロイカ 今宵(こよい)は
楽しいうたげ

日本語歌詞(東大音感合唱研究会版)

1.
走るトロイカ一つ 雪のヴォルガに沿い
はやる馬の手綱(たづな)とる
馭者(ぎょしゃ)の歌悲し
はやる馬の手綱とる 馭者の歌悲し

2.
何を嘆く若者 尋ねる年寄り
なぜお前は悲しむ 悩みはいずこに
なぜお前は悲しむ 悩みはいずこに

3.
去年のことだよおやじ 好きになったのは
そこへ地主の奴めが 横槍を入れた
そこへ地主の奴めが 横槍を入れた

4.
クリスマスも近いが あの娘(こ)は嫁に行く
金につられて行くなら ろくな目にあわぬ
金につられて行くなら ろくな目にあわぬ

5.
鞭もつ手で涙を 馭者はおしかくし
これでは世も末だと 悲しくつぶやく
これでは世も末だと 悲しくつぶやく

歌詞の意味・和訳(意訳)

Вот мчится тройка почтовая
По Волге-матушке зимой,
Ямщик, уныло напевая,
Качает буйной головой.
Ямщик, уныло напевая,
Качает буйной головой.

凍りつくヴォルガ川の上を走り行くトロイカ
馬を操る若者の悲しい歌がひびく

О чем задумался, детина? -
Седок приветливо спросил. -
Какая на сердце кручина?
Скажи, тебя кто огорчил?".

「何を嘆くか若者よ」
優しく尋ねる白髪の老人
「聞かせてくれ 心の中の悲しみを そのわけを」

Ах, милый барин, добрый барин,
Уж скоро год, как я люблю,
Да нехристь староста-татарин
Меня журит, а я терплю.

ああ優しい親父さん
あの娘に惚れた一年前
異教の村長が目を付けて
苦しむ俺はただ耐えるだけ

Ах, милый барин, скоро святки,
И ей не быть уже моей;
Богатый выбрал да постылый,
Ей не видать веселых дней".

外はもうすぐクリスマス
あの娘にはもう届かない
金持ちの村長に嫁いでく
楽しい日々ももう終わりだ

Ямщик умолк и кнут ременный
С голицей за пояс заткнул.
Родные . . . Стой, неугомонный!" -
Сказал, сам горестно вздохнул.

若者は黙ってムチをしまう
「おい馬共!止まれ!静かにするんだ!」
悲しげな若者の溜息が響いた

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