イエヴァン・ポルカ Ievan Polkka 歌詞と原曲 和訳

ネットで世界的に有名になったフィンランドのポピュラーソング

『Ievan Polkka』(イエヴァン・ポルカ/ポルッカ)は、フィンランドのポピュラーソング。「Ieva's Polka(イーヴァのポルカ/イエヴァのポルカ)」との表記も見られる。

フィンランドの伝統的なポルカのメロディに、エイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)が1930年代に作詞した楽曲。

初音ミクに『イエヴァン・ポルカ』を歌わせてみた

写真:初音ミクに『イエヴァン・ポルカ』を歌わせてみた(出典:YouTube)

様々なアーティストがカバーしているが、フィンランド出身のカルテット「ロイツマ (ロイトゥマ/Loituma)」によるカバーが特に有名。

ロイツマのカバー曲と、アニメ「BLEACH(ブリーチ)」の女性キャラクターを組み合わせた元祖「ネギ回し動画」は世界的に有名。

初音ミク ネギ回し動画

『イエヴァン・ポルカ』といえば、VOCALOID(ボーカロイド/ボカロ)「初音ミク」(はちゅねミク)によるネギ回し(ネギ振り)動画が有名。

このページでは、初音ミク版『イエヴァン・ポルカ』の歌詞(発音のカナ表記)を掲載したうえで、次に原曲のフィンランド民謡の歌詞について解説してみたい。

【YouTube】初音ミクに『イエヴァン・ポルカ』を歌わせてみた

初音ミク版『イエヴァン・ポルカ』の歌詞(カナ表記)

あ らっつぁっつぁーや
りびだびりん らば
りっだんりんらん
れんらんどー わば

りっかったーぱ
りっぱりーばりび
りびりびりすてん
れんらんどん やば

りんらんてんらん
でーあろーわらば
どぅぶどぅぶどぅぶどぅぶ
でーいぇぶー わ

でぃっだーりんらん
れんらんどー だが
たかたかとぅーとぅー
でーやどぅー

原曲の歌詞の内容は?

原曲『Ievan Polkka』の歌詞の内容を簡単に。

イエヴァ(エヴァ)という女の子をダンスに誘おうと、ある若い男が彼女の家を訪ねた。しかし彼女の母親の猛反対にあってしまい、二人は母親の目を盗んでこっそり抜け出すことに。

ある賑やかな家の前を通りかかると、たくさんの人が楽しそうにポルカを踊っている。二人はそこへもぐり込んで朝まで踊り明かし、お互いの愛を確かめ合った。

明け方、二人は彼女の家に戻ってみると、怒りの収まらない母親が待ち構えていた。

【YouTube】ロイツマ『Ievan Polkka』

ちなみに、ロイツマ版『Ievan Polkka』の歌詞は、3番までの前半と、4番以降の後半に分かれており、中間部分は意味のないスキャット。初音ミク版『イエヴァン・ポルカ』では、この意味のないスキャット部分が使われている。

フィンランド語 歌詞の意味・和訳(意訳)

『Ievan Polkka』

作詞:エイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)

1.
Nuapurista kuulu se polokan tahti
Jalakani pohjii kutkutti
Ievan äiti se tyttöösä vahti
Vaan kyllähän Ieva sen jutkutti
Sillä ei meitä silloin kiellot haittaa
Kun myö tanssimme laiasta laitaan

Salivili hipput tupput täppyt
Äppyt tipput hilijalleen

近くでポルカを踊る音が聞こえる
僕の足も踊り出した
イエヴァの母親は娘を見張ってる
けどイエヴァは彼女を欺いた
ママが止めたって気にしない
ダンスに夢中だから

<コーラス>

サリヴィリ ヒップッ トゥップュッ タップュトゥ
アップュッ ティップッ ヒリヤッレン

2.
Ievan suu oli vehnäsellä
Ko immeiset onnee toevotti
Peä oli märkänä jokaisella
Ja viulu se vinku ja voevotti
Ei tätä poikoo märkyys haittaa
Sillon ko laskoo laiasta laitaan

Salivili hipput tupput täppyt
Äppyt tipput hilijalleen

イエヴァは笑顔
周りのみんなは彼女を歓迎
みんな汗をかいてる
ヴァイオリンが音を奏でる
少年は汗びっしょりでも気にしない
ダンスに夢中だから

<コーラス>

サリヴィリ ヒップッ トゥップュッ タップュトゥ
アップュッ ティップッ ヒリヤッレン

3.
Ievan äiti se kammarissa
Virsiä veisata huijjuutti
Kun tämä poika naapurissa
Ämmän tyttöä nuijjuutti
Eikä tätä poikoo ämmät haittaa
Sillon ko laskoo laiasta laitaan

Salivili hipput tupput täppyt
Äppyt tipput hilijalleen

イエヴァの母親は
部屋で讃美歌を歌ってる
隣の部屋では
彼女の娘を釘付けさ
男は母親なんて気にしない
ダンスに夢中だから

<コーラス>

サリヴィリ ヒップッ トゥップュッ タップュトゥ
アップュッ ティップッ ヒリヤッレン

4.
Siellä oli lystiä soiton jäläkeen
Sain minä kerran sytkyyttee
Kottiin ko mäntii ni ämmä se riitelj
Ja Ieva jo alako nyyhkyytteek
Minä sanon Ievalle mitäpä se haittaa
Laskemma vielähi laiasta laitaa

Salivili hipput tupput täppyt
Äppyt tipput hilijalleen

音楽の後はお楽しみ
男は彼女に告白した
二人が家に帰ると
怒った母親が待っていて
イエヴァは泣き始めた
気にするなと男は彼女に言った
また踊ろうぜ

<コーラス>

サリヴィリ ヒップッ トゥップュッ タップュトゥ
アップュッ ティップッ ヒリヤッレン

5.
Muorille sanon jotta tukkee suusi
En ruppee sun terveyttäs takkoomaa
Terveenä peäset ku korjoot luusi
Ja määt siitä murjuus makkoomaa
Ei tätä poikoo hellyys haittaa
Ko akkoja huhkii laiasta laitaan

Salivili hipput tupput täppyt
Äppyt tipput hilijalleen

男は母親に言った
黙ってろ 痛い目にあうぞ
一人で愚痴でも言ってろ
この男に優しさなどない
母親は動揺している

<コーラス>

サリヴィリ ヒップッ トゥップュッ タップュトゥ
アップュッ ティップッ ヒリヤッレン

6.
Sen minä sanon jotta purra pittää
Ei mua niin voan nielasta
Suat männä ite vaikka lännestä ittään
Vaan minä en luovu Ievasta,
Sillä ei tätä poikoo kainous haittaa
Sillon ko tanssii laiasta laitaan

Salivili hipput tupput täppyt
Äppyt tipput hilijalleen

噛まなければ飲みこめない
西へ行こうと 東へ行こうと
俺はイエヴァを諦めない
この男に謙虚さなどない
ダンスに夢中な時は

<コーラス>

サリヴィリ ヒップッ トゥップュッ タップュトゥ
アップュッ ティップッ ヒリヤッレン

中間のスキャット部分の歌詞とカタカナ

Hilipati hilipati hilipati hillaa
Hilipati hilipati hilipampaa

ヒリパティ ヒリパティ ヒリパティ ヒッラー
ヒリパティ ヒリパティ ヒリパンパー

Jalituli jallaa talituli jallaa
Tilitali tilitali tilitantaa

ヤリトゥリ ヤッラー タリトゥリ ヤッラー
ティリタリ ティリタリ ティリタンター

Halituli jallaa tilituli tallaa
Tilitili tilitili tilitili tallaa

ハリトゥリ ヤッラー ティリトゥリ タッラー
ティリティリ ティリティリ ティリティリ タッラー

Halituli tilitali jallati jallan
Tilitali talitali helevantaa
ハリトゥリ ティリタリ ヤッラティ ヤッラン
ティリタリ タリタリ ヘレヴァンター

Rimpatirallaa ripirapirallaa
Rumpatiruppa ripirampuu

リンパティラッラー リピラピラッラー
ルンパティルッパ リピランプー

Jakkarittaa rippari lapalan
Tulituli lallan tipiran tuu

ヤッカリッタア リッパリ ラパラン
トゥリトゥリ ラッラン ティピラン トゥー

Jatsu tsappari dallan
Tittari tillan titstan dullaa

ヤトゥス トゥサッパリ ダッラン
ティッタリ ティッラン ティトゥスタン ドゥッラー

Dipidapi dallaa ruppati rupiran
Kurikan kukka ja kirikan kuu

ディピダピ ダッラア ルッパティ ルピラン
クリカン クッカ ヤ キリカン クー

Ratsatsaa ja ripidabi dilla
Beritstan dillan dellan doo

ラツァツァー ヤ リピダビ ディッラ
べリトゥスタン ディッラン デッラン ドー

A baribbattaa baribbariiba
Ribiribi distan dellan doo

ア バリッバッター バリッバリイバ
リビリビ ディスタン デッラン ドー

Ja barillas dillan deia dooa
Daba daba daba daba daba duvja vuu

ヤ バリッラス ディッラン デイア ドーア
ダバ ダバ ダバ ダバ ダバ ドゥヴヤ ヴー

Baristal dillas dillan duu ba daga
Daiga daida duu duu deiga dou

バリスタル ディッラス ディッラン ドゥー バ ダガ
ダイガ ダイダ ドゥウ ドゥウ デイガ ドウ

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