ひとつとや お正月の数え歌

一夜明ければ にぎやかで お飾り立てたる 松飾り

「一つとや 一夜(ひとよ)明ければ にぎやかで」が歌い出しの俗謡『かぞえうた』は、お正月の松飾りや羽根つき、手まり遊びなど、元旦・新春の風物詩や子供の遊びなどを歌詞に読み込んだ「お正月の数え歌」。様々な歌詞が存在する。

歌詞では、「一つとや…、二つとや…、三つとや…」のように、「ひ、ふ、み、よ…」と一つずつ数が数え上げられる。「一つとせ…、二つとせ…」と同様。

お正月の獅子舞

そして、「一つとや」は「ひ」で始まっているので、その直後の歌詞も「一夜(ひとよ)明ければ」のように「ひ」で始まる単語が使われる(頭韻を踏んでいる)。

同様に、「二つとや」は「ふ」で始まるので、「二葉(ふたば)の松」も「ふ」で始まる語句が用いられ、きっちりと頭韻が踏まれている。以降も同様。

ちなみに、お正月の有名な歌・音楽については、こちらのページ「お正月の歌・新年の曲・年末年始の音楽」でまとめているので是非お立ち寄りいただきたい。

【試聴】 かぞえうた お正月の数え歌

歌詞の一例

一つとや 一夜(ひとよ)明ければ
にぎやかで にぎやかで
お飾り立てたる 松飾り 松飾り

二つとや 二葉(ふたば)の松は
色ようて 色ようて
三蓋松(さんがいまつ)は 上総山(かずさやま) 上総山

三つとや 皆様子供衆(しゅ)は
楽遊(らくあそ)び 楽遊び
穴一(あないち)こまどり 羽根をつく 羽根をつく

四つとや 吉原女郎衆(じょろしゅ)は
手まりつく 手まりつく
手まりの拍子の 面白や 面白や

五つとや いつも変わらぬ
年男(としおとこ) 年男
お年もとらぬに 嫁をとる 嫁をとる

六つとや むりよりたたんだ
玉だすき 玉だすき
雨風吹けども まだ解けぬ まだ解けぬ

七つとや 何よりめでたい
お酒盛り お酒盛り
三五に重ねて 祝いましょ 祝いましょ

八つとや やわらこの子は
千代の子じゃ 千代の子じゃ
お千代で育てた お子じゃもの お子じゃもの

九つとや ここへござれや
姉(あね)さんや 姉さんや
白足袋(しろたび)雪駄(せった)で ちゃらちゃらと ちゃらちゃらと

十とや 歳神様(としがみさま)の
お飾りは お飾りは
橙(だいだい) 九年母(くねんぼ) ほんだわら ほんだわら

十一とや 十一吉日(きちにち)
蔵開き 蔵開き
お蔵を開いて 祝いましょ 祝いましょ

十二とや 十二の神楽(かぐら)を
舞い上げて 舞い上げて
歳神様へ 舞納(まいおさ)め 舞納め

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