少年時代 歌詞と解説 井上陽水

藤子不二雄Ⓐの依頼で作曲された映画主題歌

『少年時代』(しょうねんじだい)は、井上陽水が1990年9月にリリースした楽曲。

井上陽水にとって最大のヒット曲であり、中学校・高等学校の音楽教科書に何度も掲載された代表曲となっている。

同曲は、藤子不二雄Ⓐの漫画「少年時代」を原作とする映画主題歌として制作された。井上陽水の飲み仲間だった藤子不二雄Ⓐは、主題歌の制作を井上陽水へ直接依頼したという。

リマスター版『少年時代』収録アルバム

ジャケット写真:リマスター版『少年時代』収録アルバム「ハンサムボーイ」

ちなみに、冒頭の歌詞「夏が過ぎ 風あざみ」の「風あざみ」については、植物のアザミ(春の季語)とは関係がなく、「あざむ」といったような動詞(の活用形)があるわけでもない。これは井上陽水による造語であると、後にNHKの番組内で本人の口から語られている。

【YouTube】少年時代/井上陽水

歌詞

夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれに さまよう
青空に残された 私の心は夏模様

夢が覚め 夜の中
永い冬が 窓を閉じて
呼びかけたままで
夢はつまり 想い出のあとさき

夏まつり 宵かがり
胸のたかなりに あわせて
八月は夢花火 私の心は夏模様

目が覚めて 夢のあと
長い影が 夜にのびて
星屑の空へ
夢はつまり 想い出のあとさき

夏が過ぎ 風あざみ
誰のあこがれに さまよう
八月は夢花火 私の心は夏模様

映画「少年時代」について

映画「少年時代」は、藤子不二雄Ⓐの漫画「少年時代」を原作とする映画作品。1990年8月公開。太平洋戦争末期の疎開先(富山県)で少年達が繰り広げる権力争いを描く。

監督は、1984年6月公開の映画「瀬戸内少年野球団」を手がけた篠田 正浩 (しのだ まさひろ/1931-)。

映画「少年時代」DVD

ジャケット写真:映画「少年時代」DVD

ちなみに漫画「少年時代」は、作家・柏原兵三の小説「長い道」を漫画化した作品で、1978年(昭和53年)から1979年(昭和54年)まで「週刊少年マガジン」(講談社)に連載されていた。

連載当初は読者からの反響が全く無く、藤子不二雄Ⓐも自身戸惑っていたが、連載が終了してから読者からの手紙が殺到したという。

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