江州音頭 ごうしゅうおんど

祭文踊りを由来とする近畿地方の歴史ある盆踊り曲

近畿地方に伝わる盆踊り曲『江州音頭(ごうしゅうおんど)』。歌詞や節回しは地域や流派によって様々なバリエーションが存在する。

写真:2010年 東近江市 江州音頭フェスタ(出典:滋賀県庁Webサイト)

江州音頭のルーツ・由来は?

『江州音頭』のルーツ・由来については諸説あり、歴史的背景についても若干複雑だが、ここでは代表的な説を簡単にご紹介したい。

滋賀県犬上郡豊郷町では、焼失した永源寺派の千樹寺(下写真)が1846年7月に再建された際、祭文作りの名人・西沢寅吉(のちの初代・桜川大龍)を招いて遷仏供養が行われた。

祭文(さいもん)とは、神仏に対して捧げる祈願や祝詞が芸能化したもの。千樹寺では祭文を取り入れた民衆向きの音頭を作らせ、絵日傘や扇の舞も取り入れて大いに踊り明かした。

この踊りは「祭文踊り」として大衆に受け入れられ、美濃や伊勢にも広まりやがて『江州音頭』と呼ばれるようになった。恋物語から軍記、出世ものやお国自慢など、当時の庶民らにはこの上ない娯楽だったという。

なお、祭文踊りの名人・西沢寅吉の出身地である滋賀県東近江市八日市(ようかいち)を『江州音頭』発祥の地とする説明もみられる。

【試聴】江州音頭 by 吾妻家安丸

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