江戸木遣り唄 歌詞・由来

神社の祭礼や建前の儀式など、おめでたい行事で歌われる祝儀の歌

『江戸木遣り唄』(えどきやりうた)は、神田明神や日枝神社の祭礼、新築住宅の建前(上棟式)や地鎮祭など、おめでたい行事や儀式で歌われる伝統的な祝儀歌

単に『江戸木遣り』、『木遣り』とも呼ばれる。100曲以上の様々な歌詞が存在する。

元々「木遣り唄」(きやりうた)は、日本の木造建築における鳶職(とびしょく)らによって歌い継がれた伝統的な作業歌・労働歌。

重たい木材や岩などを大勢で運んだり、土地を突き固める際に、力を込めるタイミングやペースを合わせやすくするなどの意義があった。

写真:江戸消防記年会による江戸木遣り 平成26年(出典:YouTube)

【試聴】神田明神 木遣り歌 江戸風 平成25年

【試聴】仲見世町会 木遣り 真鶴/手古

鳶職と火消し

木遣り唄を歌っていた鳶職らは江戸の火消しとしても活躍しており、江戸木遣りの始祖として木遣り唄を芸能の域まで高めたのも、神田の火消しとして活躍していた鳶職の兄弟だという。

鳶職と火消しのこうしたつながりから、現代の東京消防庁による正月の消防出初式(でぞめしき)では、勇壮なはしご乗りとともに、この『江戸木遣り唄』が毎年披露されている。

ちなみに、『江戸木遣り唄』では、音頭を取る木遣り師をアニと呼び、それを受ける側をオトと呼ぶが、これは江戸木遣りの始祖とされる神田の火消し兄弟の関係に由来するとされている。

歌詞の一例

銀のかんざし 伊達には差さぬ
 きりし前髪の とめにする

洗い髪なら わらで結んで薄化粧
 つげの櫛横にさしゃ

わたしゃ よいよい よいやなあ

袖でかくして あげようとすれば
 御部屋の障子が 穴だらけ

苦労人なら 察しておくれよ御部屋様
 誰しも 恋路はおなじこと

<出典:東京消防庁Webサイト>

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