銚子大漁節 歌詞の意味

二間の沖から外川まで 続いて寄り来る大鰯 浜ァ 大漁だね

『銚子大漁節』(ちょうし たいりょうぶし)は、宴会での酒盛り歌・盆踊り歌として親しまれる千葉県銚子市の民謡。1864年の大漁を祝う川口明神の大漁祭で歌われたのが起源。

写真:銚子大漁節の踊り(出典:北総四都市江戸紀行)

銚子漁港(ちょうしぎょこう)は、年間水揚量では全国有数の漁港であり、2002年(平成14年)におけるイワシとサバの陸揚量は全国1位。『銚子大漁節』の歌詞でもイワシが歌われている。

【試聴】 銚子大漁節

歌詞

一つとせ 一番ずつに 積み立てて
川口押し込む 大矢声

<囃子詞>
浜ァ 大漁だね(この大漁船)

二つとせ 二間(ふたま)の沖から 外川(とかわ)まで
続いて寄り来る 大鰯(いわし)

三つとせ 皆一同に 招(まね)をあげ
通わせ船の 賑やかさ

四つとせ 夜昼焚いても 焚き余る
三杯一丁の 大鰯

五つとせ いつ来てみても 干鰯場(ほしかば)は
あき間もすき間も 更になし

六つとせ 六つから六つまで 粕割が
大割小割で 手に追われ

七つとせ 名高き利根川 高瀬船
粕や油を 積み送る

八つとせ 八手の沖合 若衆が
万祝揃えて 宮参り

九つとせ この浦守る 川口の
明神ご利益 あらわせり

十とせ 十を重ねて 百となり
千を飛びこす 万漁年

歌詞の意味

「大矢声」とは、弓矢を射るときに出るうなりのようなかけ声。

「二間の沖」とは、夫婦ケ鼻(めどがはな)から黒生(くろはい)までの海の総称。

「招(まね)」とは、鰯の大漁を知らせる目印、「通わせ船」は、運搬船のこと。

「干鰯場(ほしかば)」とは、生イワシをそのまま海岸等の砂地に干して肥料を作る場所。

「粕割」とは、生イワシを大釜で煮て、それを圧搾機で締めると〆粕ができる。それを割って天日に干したもの。

「万祝」とは、網主から漁夫たちに贈られる大漁祝いの衣装のこと。

「八手」とは、八手網(やつであみ/はちだあみ)のこと。2艘以上の漁船により操業される大型の張網。

銚子・川口神社

銚子・川口神社は、利根川河口を出入りする漁船や漁業関係者の守り神として信仰を集めてきた。

写真:銚子川口神社 大潮祭 宮入 2016(出典:YouTube)

毎年7月下旬(旧暦6月15日)に「大潮まつり」が開催され、大漁や海上安全を祈願して、漁業関係者が神輿を担ぎ、市場や通りを練り歩く。

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