浅草の唄 歌詞と解説 映画主題歌

強いばかりが 男じゃないと いつか教えてくれた人

『浅草の唄』(あさくさのうた)は、清水 金一(しみず きんいち/1912-1966)主演による1947年の松竹映画「浅草の坊ちゃん」主題歌。

歌い出しの歌詞は「強いばかりが 男じゃないと いつか教えてくれた人」。作詞:サトウハチロー、作曲:万城目正(まんじょうめ ただし/1905-1968)。

チンドン乙女まつり 浅草寺 雷門前

『浅草の唄』の歌詞では、田原町(たわらまち)、雷門(かみなりもん)、浅草六区など、浅草に関連する地名がいくつか歌いこまれている。

写真:チンドン乙女まつり 2014 浅草練り歩き(出典:YouTube)

【YouTube】 浅草の唄 関敬六

【YouTube】チンドン乙女まつり 2014 浅草練り歩き

歌詞

つよいばかりが 男じゃないと
いつか教えて くれた人
どこのどなたか 知らないけれど
鳩といっしょに 唄ってた
ああ 浅草のその唄を

可愛いあの子と シネマを出れば
肩にささやく こぬか雨
かたい約束 かわして通る
田原町から 雷門
ああ 浅草のこぬか雨

池にうつるは 六区の灯り
忘れられない よいの灯よ
泣くな サックスよ 泣かすなギター
明日もあかるい 朝がくる
ああ 浅草のよい灯り

吹いた口笛 夜霧にとけて
ボクの浅草 夜が更ける
鳩も寝たかな 梢のかげで
月がみている よもぎ月
ああ 浅草のおぼろ月

浅草六区

『浅草の唄』の歌詞にある「六区」とは、かつて演劇場や映画館が立ち並んでいた浅草の歓楽街。萩本欽一やビートたけしを輩出した浅草フランス座は特に有名。

浅草公園六区の映画街 1937年

写真:浅草公園六区の映画街 1937年6月(大東京、松竹館、常盤座、東京倶楽部、電気館)

田原町

田原町(たわらまち)は、現在の雷門一丁目。1965年(昭和40年)8月に町名変更された。今日では、東京メトロ(地下鉄)銀座線の田原町駅(たわらまちえき)にその名を残している。

かっぱ橋道具街のオブジェ

写真は、田原町駅近くの「かっぱ橋道具街」にあるコックのオブジェ(菊屋橋交差点/出典:Wikipedia)。

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