おかあさん 歌詞と解説 童謡

おかあさんって いいにおい せんたくしていた においでしょ

「おかあさん なあに おかあさんて いいにおい」が歌い出しの『おかあさん』は、作詞:田中ナナ、作曲:中田喜直による昭和29年(1954年)発表とされる日本の童謡(発表年については諸説あり)。

歌詞は母と子の会話形式になっており、お洗濯やお料理で頑張るお母さんからいいにおいがすると、子供がお母さんに話しかけるという内容。

母が子供たちと料理

童謡『おかあさん』は、1965年(昭和40年)から2年間、教育芸術社の音楽教科書「二ねんせいのおんがく」に掲載された。

また、2006年(平成18年)に文化庁が選定した「日本の歌百選」に選ばれている。

【YouTube】 童謡『おかあさん』 うた:ぶんけまりこ

【YouTube】 おかあさん ピアノ楽譜

歌詞

おかあさん なあに
おかあさんて いい におい
せんたく していた においでしょ
しゃぼんの あわの においでしょ

おかあさん なあに
おかあさんて いい におい
おりょうり していた においでしょ
たまごやきの においでしょ

主な女性歌手について

JASRACデータベースで童謡『おかあさん』を調べてみると、歌手名を示す「アーティスト」欄には10名以上の歌手が確認できる(2019年4月現在)。

小鳩くるみや川田 正子、由紀さおり・安田 祥子といった童謡歌手や、堀ちえみ、天地 総子、島谷 ひとみなど、ほぼ女性歌手が名を連ねていた。

アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」綾波レイ役や、「名探偵コナン」灰原哀役を演じた声優・歌手の林原めぐみの名前も見られた。

「エビカニクス」で有名なケロポンズも登録されており、童謡『おかあさん』は現代でも歌われる機会が結構あるようだ。

作詞者とNHKラジオ

童謡『おかあさん』作詞者の田中ナナは、1925年(大正14年)生まれの詩人・児童文学者。日本女子大学国文学科卒業。NHK専属ライターとして放送台本執筆にたずさわった。

NHK専属ライターとのことなので、童謡『おかあさん』もおそらくNHK関連(当時はラジオ)番組で放送するために作曲されたと推測される。

作曲者である中田喜直も、童謡『おかあさん』が発表された当時は、NHKラジオ向けにいくつか楽曲を提供している。

中田喜直の代表曲『雪の降るまちを』も、1952年にNHKラジオ番組挿入歌として作曲された楽曲。

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