テトペッテンソン NHKみんなのうた

フランスの童謡をカタカナの羅列でカバーしたナンセンス・ソング

『テトペッテンソン』は、NHK「みんなのうた」で2002年10月に初回放送された子供向けの歌。作詞:佐藤雅彦、編曲:栗原正己。

歌詞は意味のないカタカナの羅列で、語感の面白さ・語呂の良さ・リズム感が前面に押し出されており、ある種のスキャットや言葉遊び的な要素も感じられる。

「みんなのうた」放送時のアニメ映像もある意味ナンセンスな内容で、様々な四角形のブロックがゆっくりと登場し、中央で向きや角度を少し変えた後、またゆっくりと退場していくという意味がありそうでなさそうな映像が淡々と繰り出されていく。色合いはピタゴラスイッチのロゴをほうふつとさせる。

原曲は、フランスの作曲家アンリ・デス(Henri Dès/1940-)が1986年に作曲した『素敵なドラム Le beau tambour』(ル・ボー・タンブール)。原曲の歌詞の意味については後述する。

【試聴】原曲:Henri Dès - Le beau tambour

原曲:『素敵なドラム Le beau tambour』

『テトペッテンソン』の(メロディの)原曲であるフランスの童謡『素敵なドラム Le beau tambour』は、『テトペッテンソン』とは異なり、ある程度意味のある歌詞がつけられている。参考までに、歌詞の一部を次のとおり引用する。

J'ai reçu plan plan
J'ai reçu plan plan
J'ai reçu un beau tambour

意味は「僕には計画がある 素敵なドラムを手に入れるんだ」。歌詞はフランス語なので、日本人が原曲を聞くと「ジェ・ルスュ・プロン・プロン ジェ・ルスュ・プロン・プロン♪」とまるで魔法の呪文のような意味不明なフレーズになる。これが『テトペッテンソン』の不思議な歌詞をインスパイアしたのだろう。

歌詞はその後、ドラムを手に入れて、朝にも夜にも、パパが寝ているときも、廊下でも近所でも、ドラムを叩いて回ろうといったような(かなり迷惑な)計画が歌われる。

おそらく、この原曲の最大のウリは冒頭の「J'ai reçu plan plan ジェ・ルスュ・プロン・プロン」の「プロン・プロン」の語感にあると思われる。曲中でここだけがリピートされ、さらに2回歌われている(合計4回)。

「プロン・プロン」のメロディは、アメリカ民謡『ゆかいな牧場 Old MacDonald Had a Farm』のサビの部分によく似ており、ユニークな歌詞とキャッチーなメロディを冒頭に持ってくることで、聴く人を一気に引き付けて歌に引き込もうとする戦略が見え隠れしている。

その後の歌詞は、特に特筆すべき個性的な要素は見受けられないので、おそらくはこの冒頭の部分を最初に思いついて、残りを無難な歌詞で着地させたような経緯がありそうだが、真相はいかに。

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