コロンビア国歌

コロンビア共和国/Republic of Colombia

コロンビアの国歌『Himno Nacional de Colombia』が作詞されたのは19世紀後半のこと。作家でもあった当時のコロンビア大統領ラファエル・ヌニェス(Rafael Núñez/1825-1894)が1887年に発表した歌詞が国歌に採用された。公式採用は1920年。

コロンビア北部の港町カルタヘナ

国歌のタイトルは、コーラス部の歌詞の1行目から『ああ不滅の栄光よ ¡Oh, gloria inmarcesible! 』とも題される。歌詞は全部で11番まであるが、通常はコーラスと1番のみが歌われる。

写真:コロンビア北部の港町カルタヘナ(出典:Wikipedia)

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歌詞の意味・和訳

¡Oh gloria inmarcesible!
¡Oh júbilo inmortal!
En surcos de dolores
El bien germina ya.(x2)
(repeat all)

<コーラス>
ああ不滅の栄光
ああ不朽の喜び
痛みの耕地には善が萌芽する

1. Cesó la horrible noche!
la libertad sublime
derrama las auroras
de su invencible luz.
La humanidad entera,
que entre cadenas gime,
comprende las palabras
del que murió en la cruz.

恐ろしい夜は終わった
崇高なる自由の輝き
夜明けのまばゆい光
鎖につながれ呻く全ての人類が
十字架にかけられ亡くなった
救世主の言葉をかみしめる

世界遺産の観光地カルタヘナ

カリブ海に面するコロンビア北部の港町カルタヘナ(Cartagena)は、「カルタヘナの港、要塞と建造物群」として世界遺産に登録されており、コロンビアきっての観光地として多くの観光客が訪れる。

コロンビア サン・フェリペ要塞

写真:サン・フェリペ要塞(Castillo San Felipe de Barajas)出典:Wikipedia

カルタヘナにある国際空港は、コロンビア国歌を作詞したラファエル・ヌニェス(Rafael Núñez)大統領の名前が冠されている。ラファエル・ヌニェスは最晩年をカルタヘナで過ごした。

「コロンブスの土地」 コロンビア

コロンビアの国名は、アメリカ大陸(への航路)を発見したとされるクリストファー・コロンブス(Christopher Columbus/1451-1506)の名前に由来している。

コロンビアは「コロンブスの土地」を意味し、19世紀前半に南米北部に存在した共和国「グラン・コロンビア(大コロンビア)」で初めて国家の名称として用いられた。当時、現在のコロンビアはスペインの植民地としてヌエバ・グラナダと呼称されていた。

サッカーが盛んなコロンビア

コロンビアは他の南米諸国と同様サッカーが盛んな国として知られる。FIFAワールドカップではあまり目立った成績は残していないが、2013年のFIFAランキングでは10位以内をキープしており、同年7月・8月にはFIFAランキング3位まで上昇するなど検討を見せている。

ちなみに、2010年FIFAワールドカップ南アフリカ大会で、大会オフィシャルソング『WAKA WAKA ワカワカ』を歌った女性歌手シャキーラは、コロンビア北部のバランキヤ(バランキージャ)出身。

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