As The Deer 鹿のように

鹿が谷川を慕いあえぐように わが魂も汝を慕いあえぐ

『As the Deer 鹿のように』は、旧約聖書に収められた神への賛美の詩「詩篇(詩編)」から歌詞がつけられた有名なコンテンポラリー・ワーシップ・ソング(現代的礼拝音楽)。1981年発表。

曲名や歌詞と最も強く関連しているのは、詩篇42篇1節の次のようなくだりである。

As the hart panteth after the water brooks, so panteth my soul after thee, O God.
神よ、鹿が谷川を慕いあえぐように、わが魂もあなたを慕いあえぐ。

他にも、『As the Deer 鹿のように』のコーラス部分の歌詞である「You alone are my strength, my shield 汝はわが力、我が盾」という表現も、詩篇の中で繰り返し用いられる重要なフレーズが取り入れられている。

1番とコーラスを繰り返し歌うバージョンも

歌詞は全部で3番まであるようだが、YouTube動画で『As the Deer 鹿のように』を検索してみると、どうやら1番とコーラスを繰り返し歌うバージョンも歌われているようだ。

As the deer panteth for the water
So my soul longeth after you
You alone are my heart's desire
And I long to worship you

鹿が谷川の水を慕いあえぐように
私の魂は汝を慕いあえぐ
汝こそが我が心の願い
汝を慕い崇めん

Chorus
You alone are my strength, my shield
To you alone may my spirit yield
You alone are my heart's desire
And I long to worship you

汝こそが我が力、我が盾
汝こそ わが魂を捧げるべき存在
汝こそが我が心の願い
汝を慕い崇めん

1番とコーラスのシンプルな歌詞を繰り返し歌うことで、3番まであれこれ歌うよりも聴く者に強い印象を与える効果があるのだろう。

映画「プライベート・ライアン」でも似たフレーズが登場

余談だが、『As the Deer 鹿のように』のコーラス部分「my strength, my shield 汝はわが力、我が盾」のフレーズに近いセリフが、1998年のアメリカ映画「プライベート・ライアン Saving Private Ryan」のワンシーンで印象的に用いられている。

そのシーンとは、映画の終盤でドイツ軍を川沿いの町で食い止める場面。敬虔な信者のジャクソン二等兵(バリー・ペッパー)が塔の上から狙撃を行う際、次のようなセリフが静かに力強くつぶやかれる。

My goodness, and my fortress; my high tower and my deliverer; my shield, and he in whom I trust; who subdueth my people under me.

主は私の恵み、我が砦、私の逃れ場、私の救い、我が盾。主は民を私の下に服従させられる。

これも『As the Deer 鹿のように』の歌詞と同じく「詩篇(詩編)」の一節によるもの。このシーン以外にも、ジャクソン二等兵は狙撃の際にこれに近いフレーズをささやいているのが確認できる(冒頭のオマハビーチ上陸作戦時など)。

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