ディヴェルティメント(モーツァルト)

モーツァルトによる明るく華やかな器楽組曲

モーツァルトによるディヴェルティメント作品は数多く存在するが、中でも有名と思われるニ長調 K.136、変ロ長調 K.137、ヘ長調 K.138、そして第17番ニ長調 K.334について簡単にまとめてみたい。

なお、ディヴェルティメント(divertimento)とは、18世紀中頃に現れた明るく華やかな器楽組曲で、貴族の社交・祝宴の場などで演奏された室内楽曲を意味する。語源はイタリア語の「divertire(楽しい、面白い、気晴らし)」。

写真:モーツァルトの故郷ザルツブルクの町並み。中央の黄色い建物がモーツァルトの生家(撮影:voltan1©123RF.COM)

 

ザルツブルク・シンフォニー(K.136-138)

ディヴェルティメント ニ長調 K.136、変ロ長調 K.137、ヘ長調 K.138の3作品は、モーツァルトが16歳頃の1772年に作曲した弦楽四重奏のためのディヴェルティメント。

イタリア旅行から帰国し、故郷ザルツブルクで作曲に耽っていた時期に作曲されたことから、これら3作品はまとめて「ザルツブルク・シンフォニー」とも呼ばれる。

【試聴】ディヴェルティメント ニ長調 K.136

なお、モーツァルト自身はこれら3曲をディヴェルティメントとは呼んでいなかったようで、ディヴェルティメントに欠かせないメヌエットの楽章もなく、シンフォニックな性格を有した作品となっている。

モーツァルトのセレナーデ(第17番第3楽章)

モーツァルトが1779年に作曲したディヴェルティメント第17番ニ長調 K.334は、全6楽章からなる管弦楽用のディヴェルティメント。

第3楽章 メヌエットが特に有名で、ヴァイオリン独奏など単独での演奏機会も多く、しばしば「モーツァルトのメヌエット」として広く親しまれている。

【試聴】 ディヴェルティメント第17番 第3楽章 メヌエット

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