シバの女王の到着(入城)
オラトリオ「ソロモン」より

ソロモンの知恵を試しに来たシバの女王の歓迎会

『シバの女王の到着(入城)』は、ヘンデルが1748年に作曲したオラトリオ「ソロモン Solomon」HWV 67 第三幕冒頭で演奏されるシンフォニア。

オラトリオ「ソロモン」第三幕では、ソロモンの王国へ公式訪問したシバの女王が音楽やダンスで歓迎されるシーンが描かれる。

ソロモン王とシバの女王

挿絵:ソロモン王とシバの女王(作:ピエロ・デラ・フランチェスカ)

【YouTube】ヘンデル『シバの女王の入城(到着)』

シバの女王とは?

「シバの女王」とは、旧約聖書に登場する女王で、1世紀頃にエジプトとエチオピアを支配した女王とされている。「サバの女王」との表記も見られる。

旧約聖書「列王記上」や「歴代誌下」の記述によれば、ソロモン王の知恵の噂を聴いたシバの女王は、彼を試そうとエルサレムを訪問し、ソロモン王に数々の質問を浴びせたという。

シバの女王からの質問攻めにもすべて受け答えて見せたソロモン王。その知恵と立派な宮殿に感嘆したシバの女王は、ソロモンが仕える神を称え、金塊や宝石、香料などを贈ったと伝えられている。

ソロモン王とは?

ソロモン王はイスラエルの王ダビデを父に持つイスラエル王国第3代の王で、エジプトのファラオの娘を嫁にとり、古代イスラエルの最盛期を築いた。

ある夜、ソロモンの枕元に神が降り立つと、ソロモンは知恵を求めたという。ソロモンは神授の知恵者としてその名を轟かせた。ソロモンの賢明な裁きは、江戸時代の大岡裁きの話のルーツ・元ネタとなっている。

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