リベラ・メ Libera me
フォーレ「レクイエム」より第6曲

ガブリエル・フォーレ(Gabriel Urbain Fauré/1845-1924)

『リベラ・メ(Libera me)』は、フォーレ作曲『レクイエム(Requiem)』第6番目の楽曲。

レクイエムの傑作として名高いフォーレ『レクイエム』は、フォーレの全作品中で最も演奏機会が多く、しばしば、モーツァルトヴェルディの作品とともに「三大レクイエム」の一つに数えられる。

初演時には出番のなかった『リベラ・メ』

フォーレ『レクイエム』初演時(1888年1月)では、まだ『リベラ・メ(Libera me)』は『レクイエム』の構成曲ではなかった。

『リベラ・メ(Libera me)』が初めて追加されたのは、1892年1月28日の国民音楽協会の演奏会でのこと。

ここで『奉献唱』と『リベラ・メ』の2曲が付加されて7曲構成となり、編成もトロンボーン3、バリトン独唱が加わった。この構成は「1893年版」とも呼ばれる。

【YouTube】リベラ・メ Libera me

【YouTube】Baritone Stephen Powell sings "Libera me"

歌詞の意味・日本語訳

Libera me, Domine, de morte æterna,
in die illa tremenda.

主よ 永遠の死から私をお救いください
恐るべきその日に

Quando cœli movendi sunt et terra,
Dum veneris judicare sæculum per ignem.
Tremens factus sum ego et timeo,
dum discussio venerit atque ventura ira.
Quando cœli movendi sunt et terra.

天と地が揺れ動き
主が炎を持ってこの世を裁く日
来るべき裁きと怒りの時に
私は恐れおののく
天と地が揺れ動く

Dies iræ, dies illa,
calamitatis et miseriæ,
dies magna et amara valde.

それは怒りの日
災いと不幸の日
大いなる嘆きの日

Requiem æternam dona eis, Domine
et lux perpetua luceat eis.

主よ 永遠の安息を彼らに与え
絶えざる光でお照らしください

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