ヨハネ受難曲

J. S. バッハ (Johann Sebastian Bach/1685-1750)

『ヨハネ受難曲 Johannes-Passion / St John Passion』(BWV245)は、J. S. バッハが1724年4月にトマス教会(ライプツィヒ)で初演した受難曲。

『ヨハネ受難曲』が初演されたこの年は、バッハがトマス教会のカントール(指揮者・指導者)に就任してから最初の四旬節・復活祭を迎えた年であった。

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マタイ受難曲』と同様に、聖書のストーリーを福音史家(エヴァンゲリスト)役のテノールがレチタティーヴォで朗誦していく。

マタイ受難曲』では「最後の晩餐」から物語が始まるが、『ヨハネ受難曲』ではいきなり冒頭から「イエス捕縛」という急展開のストーリー構成となっている。

【YouTube】 Bach, Johannespassion. Karl Richter

第1曲 合唱 歌詞の意味

Herr, unser Herrscher, dessen Ruhm
In allen Landen herrlich ist!

主よ、われらを治めたまう主よ、あなたの栄誉は
全地に輝きわたっています!

Zeig uns, durch deine Passion,
Daß du, der wahre Gottessohn,
Zu aller Zeit,
Auch in der größten Niedrigkeit,
Verherrlicht worden bist!

お示しください。あなたの受難を通し、
真の神の子であるあなたが、
あらゆる時に、辱めのどん底にあっても、
栄光を受けておられた事を!

<歌詞対訳:国井健宏>

第一部 曲目

全体合唱 第1曲

イエス捕縛 第2-7曲

ヨハネ第18章1-14節

ペテロの否認 第8-14曲

ヨハネ第18章15-27節、マタイ第26章75節

第二部 曲目

尋問と鞭打ち 第15-20曲

ヨハネ第18章28-40節、第19章1節

死刑判決と十字架付け 第21-26曲

ヨハネ第19章2-22節

イエスの死 第27-32曲

ヨハネ第19章23-30節

墓への埋葬 第33-40曲

マタイ第27章51-52節、ヨハネ第19章31-42節

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