バッハのメヌエット

アンナ・マクダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集

「バッハのメヌエット」は、バッハが後妻アンナのために捧げた音楽帳『アンナ・マクダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集』に収録されたメヌエット。

バッハは1720年の旅行中に妻が急死する不幸に見舞われ、翌年、宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚した。

写真は、ドイツのザクセン=アンハルト州の街ケーテン(アンハルト)の街並み。バッハは、1717年から1723年までアンハルト=ケーテン侯レオポルトの下で宮廷楽長として仕えており、同じ宮廷のソプラノ歌手として有名だったアンナ・マクダレーナと知り合った。

宮廷歌手のアンナと再婚したバッハ

アンナは有能な音楽家であったと見られており、夫の仕事を助け、作品の写譜などもしている。アンナ・マクダレーナとの間に生まれた13人の子供のうち、クリスティアンは音楽家として最も社会的に成功した。

クリスティアンはイングランド王妃専属の音楽家となった他、モーツァルトに大きな影響を与えた。彼らの他にも、バッハには成人した4人の息子がいるが、彼らはみな音楽家として活動した。

なお近年、音楽学者のハンス=ヨアヒム・シュルツェらによって、実際の作曲者はクリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold/1677-1733)であると修正されている。

アメリカでポップスに ラヴァーズ・コンチェルト

18世紀に生まれた「バッハのメヌエット」は、20世紀後半に現代的なポップスとして蘇った。

アメリカのシンガー ソングライターのデニー・ランデル(Denny Randell)とサンディ・リンザー(Sandy Linzer)は、「バッハのメヌエット」のメロディーを元に新たに歌詞をつけ、4拍子にアレンジして「ラヴァーズ・コンチェルト(A Lover's Concerto)」として新たな命を吹き込んだ。

1965年に女性R&Bグループ「The Toys(ザ・トイズ)」によりレコーディングされ、同年のアメリカ・イギリスにおいてメジャーヒットを記録している。

日本では、女性ジャズヴォーカリスト、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan/1924-1990)によるカヴァー盤が有名。

ラヴァーズ・コンチェルト~サラ・ヴォーン・ベスト ジャズ・ヴォーカルの女王、サラ・ヴォーンがエマーシー/マーキュリーに残した膨大な音源から厳選されたベスト・アルバム。タイトル曲はフジテレビ系『不機嫌なジーン』の劇中歌としてドラマで使用された。

【試聴】バッハのメヌエット

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