フーガ ト短調「小フーガ」

J. S. バッハ/Fugue in G minor "Little" BWV 578

「フーガ ト短調 Fugue in G minor BWV 578」は、鍵盤楽器の名手であったJ. S. バッハのフーガ作品。

「ファンタジーとフーガ ト短調 BWV542」と比較して「小フーガ」の愛称で呼ばれている。

写真はドイツ北部ハンブルクの聖ヤコビ教会にあるパイプオルガン。17世紀にアルプ=シュニットガーが製作し、バッハが演奏したことで知られる。

フーガって何?

「フーガ(遁走曲)」とは対位法による音楽形式で、ひとつの主題を複数の声部が模倣しながら次々に追いかけて演奏する様式を持つ曲を指す。

ちなみに、カノンもフーガに似た「追いかける」様式を持つが、カノンは旋律を厳密に模倣するのに対し、フーガは主題以外の旋律を用いることも許されているため、フーガの方がカノンより複雑な曲を書くことができる点で異なる。

 カノンといえばニュルンベルクの教会オルガン奏者パッヘルベルによる「パッヘルベルのカノン」が有名。

ザ・ピーナッツ「恋のフーガ」との関係は?

ザ・ピーナッツによる日本のポップス「恋のフーガ」(1967年)は、フーガの特徴である「追いかけて」という点を歌詞に取り入れた(と思われる)もので、作曲はドラゴンクエストシリーズで有名なすぎやまこういち氏、編曲は宇宙戦艦ヤマトで有名な宮川 泰(みやがわ ひろし)氏。宮川流の重厚で大胆なアレンジが大ヒットにつながった。

ただ、クラシックの音楽様式「フーガ」との共通点は歌詞の一部のみで、メロディー自体にフーガが取り入れられているわけではない。ちなみに、ザ・ピーナッツは「ドンナ・ドンナ(ドナドナ)」も歌っている。

【試聴】フーガト短調 BWV578

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