月名の由来・語源とローマ神話

英語で1月から12月までの月の名前のルーツとローマ文化

January、February、Marchなど、英語における1月から12月までの月の名前の多くは、古代ローマ神話や文化に由来している。

このページでは、英語での月名の語源となったローマの神々やルーツとなったローマ文化を簡単にまとめている。古代ローマ暦は農耕暦で3月始まりだったという点がポイント。

1月 January

ローマ神話の神ヤーヌス(ヤヌス Janus)は、前後2つの顔を持ち、始まりと終わり、入り口と出口などを司る門の神。

1年の始まりである1月を守護する神として、ヤーヌスは1月を表す英語「January」の由来・語源とされる。

2月 February

古代ローマ暦は農耕暦だったため、畑仕事のない1月と2月は「死の季節」と呼ばれる空白期間だった(3月始まり)。

ヌマ暦では、この空白期間を2分割して、それぞれ「Jānuārius ヤーヌアーリウス」、「Februārius フェブルアーリウス」としたのが、現在の1月「January」、2月「 February」の由来とされている。

古代ローマでは毎年2月に慰霊祭「フェブルアーリア Februalia」が催され、その主神である贖罪の神フェブルウス(Februus)が「February」の語源と考えられている。

3月 March

3月「March マーチ」については、ローマ神話の軍神マールス(マルス/マーズ/Mars)が語源・由来と考えられている。3月は気候も穏やかで、ローマ軍が行動を始めるに最適だったことから軍神の名が結びついたようだ。

農耕暦だった古代ローマ暦では3月が1年の始まり。つまり3月は農作業を始める月だったことから、軍神マールスは農耕の神としても祭られるようになった。

ちなみに、宇宙に浮かぶ太陽系第4惑星「火星(マーズ/Mars)」は、その赤い色が戦火や鮮血を連想するとして、戦争を司る軍神マールスから命名されている。

4月 April

4月は草木が芽吹き花々が開く春の季節ということで、古代ローマでは「開く」を意味するラテン語「Aprilis」を4月の名称として用いていたという。

また古代ローマでは、愛と美の女神ウェヌス(ヴィーナス)を讃えるウェネラリア祭(Veneralia)が4月1日に行われており、対応するギリシャ神話の女神アプロディーテー(Aphrodite)が「4月 April(エイプリル)」の語源・由来として関連付けられている。

5月 May

古代ローマでは、5月1日に豊穣の女神マイア(Maia)を祭り供物が捧げられた。これが「5月 May(メイ)」の語源であり、現在のヨーロッパにおける五月祭(メーデー)の由来になっている。

ちなみに、バレンタインデーの起源・ルーツとされる古代ローマの祭り「ルペルカーリア祭(ルペルカリア祭)」では豊穣の女神マイアも祭られていた。

6月 June

「6月 June(ジューン)」は、結婚や出産を司るローマ神話の女神ユノ(ユーノー/ジュノー/Juno)が語源となっている。

6月に結婚すると幸せになれるという「ジューン・ブライド/6月の花嫁」の言い伝えも、結婚を守護する女神ユノに由来している。

7月 July

共和政ローマの執政官ユリウス・カエサル(Julius Caesar/ジュリアス・シーザー)によって、彼の誕生月である7月が彼自身の名に変更された。

またユリウス・カエサルは、それまでのヌマ暦を改め、1月始まりの新たな太陽暦「ユリウス暦」を紀元前45年1月1日から実施している。

8月 August

ユリウス・カエサルの姪アティアを母にもつアウグストゥス(Augustus)は、養父カエサルの後を継いで内乱を勝ち抜き、ローマ帝国の初代皇帝となった。

アウグストゥスはカエサルにならい、誕生月である8月に自らの名前をつけた。これが今日の「8月 August(オーガスト)」の由来・語源とされている。

9月から12月まで

上述のとおり古代ローマ暦は3月始まりの農耕暦であり、3月から数えて7番目となる9月は、ラテン語で「7」を意味する「Septem」が今日の9月「September」の由来・語源となっている。

同様に、10月(October)はラテン語で「8」を意味する「Octo」、11月(November)は「9」を意味する「Novem」、12月(December)は「10」を意味する「Decem」が、それぞれ用いられている。

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