韓国国歌

大韓民国/Republic of Korea

韓国の国歌『愛国歌』は、1948年の大韓民国建国以前から、スコットランド民謡『オールド・ラング・ザイン Auld Lang Syne』のメロディに乗せて歌われていた(日本の唱歌『蛍の光』と同じ)。

1948年の独立記念式典から、スコットランド民謡のメロディに代えて、安益泰が1935年に作曲した管弦楽曲『韓国幻想曲』終曲の旋律で歌われるようになった。

韓国 ソウル特別市 景福宮

写真:朝鮮王朝(李氏朝鮮)の王宮・景福宮 興礼門(韓国・ソウル/出典:Wikipedia)

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歌詞の意味・和訳(意訳)

동해 물과 백두산이 마르고 닳도록
하느님이 보우하사 우리나라 만세

東海(日本海)が乾き果て
白頭山が磨り減る時まで
神の護り給う我が国 万歳

무궁화 삼천리 화려강산
대한사람 대한으로 길이 보전하세

<コーラス>
むくげの花 三千里
華麗な山河  大韓人よ
大韓を永久ならしめよ

남산 위에 저 소나무 철갑을 두른 듯
바람서리 불변함은 우리 기상일세

南山の老松 鉄の鎧をまとい
風霜の変わらざるは 我等の気性なり

가을 하늘 공활한데 높고 구름 없이
밝은 달은 우리 가슴 일편단심일세

広い秋の空 雲ひとつなく澄み渡り
輝く月は我等の精神
一片丹心(誠実な心)なり

이 기상과 이 맘으로 충성을 다하여
괴로우나 즐거우나 나라 사랑하세

この気性とこの心で忠誠を尽くさん
辛くとも 楽しくとも 国を愛さん

白頭山とは?

韓国国歌の歌詞に登場する白頭山(はくとうさん/ペクトゥサン)とは、韓国と北朝鮮・中国との国境地帯にある標高2,744mの火山のこと。頂上には天池と呼ばれるカルデラ湖がある。

写真:白頭山の北嶺(出典:Wikipedia)

以前はモンゴル帝国の領土だったが、李氏朝鮮の時代から朝鮮人が白頭山を領有するようになり、現代では韓国・北朝鮮共に朝鮮人のナショナリズムの象徴として崇拝を受けている。

むくげ 韓国の国花

歌詞で歌われる「むくげ」は、アオイ科フヨウ属の落葉樹。夏から秋にかけて、白、ピンク色など美しい花をつける。ハイビスカスに近い分類で花形が似ている。

むくげ 韓国の国花

写真:むくげの花(出典:Wikipedia)

むくげの花は韓国の国花として親しまれ、韓国軍・韓国警察の階級章にデザインが使われている。

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