スイスの娘
高速で繰り出されるヨーデルはまさに超絶技巧
『スイスの娘 She Taught Me How To Yodel』は、日本のヨーデル界における第一人者ウイリー沖山(1933-)のレコードデビュー曲。作詞・作曲:Tom Emerson/Paul Roberts。
ウイリー沖山を代表するカントリーヨーデル(ウェスタンヨーデル)の名曲で、早いテンポに合わせて巧みに繰り出されるヨーデルはまさに超絶技巧の類。「キング・オブ・ヨーデル」の異名はここから生まれた。
ウイリー沖山の直弟子である女性歌手の八月真澄(はづきますみ/1948-)もこの『スイスの娘』をレパートリーとしているほか、日本のカントリー&ウエスタンの草分け的存在で、ヨーデルとバンジョーの名手である大野義夫も同曲をカバーしている。
アメリカの少女テイラー・ウェアが熱唱
アメリカのNBCで放送されている公開オーディション番組「America's Got Talent(アメリカズ・ゴット・タレント)」において、当時11歳の少女ヨーデル歌手テイラー・ウェア(Taylor Ware/1994-)がこの『スイスの娘 She Taught Me How To Yodel』で観客を魅了し、見事2位に輝いた。
テイラー・ウェア(Taylor Ware)は7歳からヨーデルを始め、9歳で出場した「Yahoo! ヨーデル・チャレンジ」で優勝。アメリカ人気アマチュアヨーデラーの称号と賞金1万ドルを獲得した。
2004年にはデビューアルバム「Taylor Ware」、2007年には2ndアルバム「America's Yodeling Sweetheart」をリリースしており、そのいずれにも『スイスの娘 She Taught Me How To Yodel』が収録されている。
日本ではおそらく彼女のアルバムを入手するのは若干難しいと思われるが、YouTubeにいつくか動画がアップされているようなので、ご興味のある方は是非とも彼女の歌声を一度聴いてみて欲しい。