『エビカニクス』は、日本の子ども向け音楽ユニット、ケロポンズが2002年にリリースした楽曲。

保育園や幼稚園で人気を博し、小学校の運動会などでも使われた。作詞・作曲：増田裕子（ケロポンズ）。

エアロビクスをヒントとした子ども向けのダンス（体操）音楽で、エアロビの語感から「エビカニ」が浮かんだという。曲名の意味は、エビカニ＋エアロビクス＝エビカニクスということだろう。

ジャケット写真：エブリバディ おどろう! ケロポンズ BEST(DVD付)

さて、『エビカニクス』の楽曲を聞いていると、筆者はいくつか楽曲をいつも思い出してしまう。

それらは、『エビカニクス』と似てる曲だとか、『エビカニクス』の元ネタだとか、という不毛な指摘ではなく、単になんとなく思い出してしまうというレベルの記憶のフラッシュバックだ。

もしかしたら他にも筆者と同じような感覚を味わっている方がいらっしゃるかもしれないので、そのモヤモヤとした感覚をクリアにするべく、『エビカニクス』で思い出す楽曲について、ここで簡単にまとめてみることにしたい。

ついでに、人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンによる名作コント「カラオケ」で歌われる「エビカニの歌」についても簡単にふれておく。

【YouTube】 エビカニクス／ケロポンズ

歌詞

エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう
エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう

エビもカニも甲殻類
みためはとってもグロテスク
にっぽんじんなら大好きさ
ほらむきむきプリプリ踊ろう

(1,2,3,4！)
エビ　カニ　エビ　カニ
エビカニ　エビカニ　エビカニエビカニ
ワォ～！

エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう
エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう

エビはやっぱりエビフライ
カニはやっぱりゆでガニね
もちろんナマでもいけるのよ
もう食べだしたならとまらな～い

(1,2,3,4！)
エビ　カニ　エビ　カニ
エビカニ　エビカニ　エビカニエビカニ
ワォ～！

エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう
エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう

エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう
エブリバディ
エビカニクスで エビカニクスで エビカニクスで
踊っちゃおう

ゲーム「シティコネクション」イントロ

「エビカニクスで　エビカニクスで♪」の部分で思い出されるのは、1985年のアーケードゲーム「シティコネクション（City Connection）」BGMのイントロ（冒頭）部分。

往年のファミコン（ファミリーコンピュータ）に移植されたほか、近年のPlayStation 4、Nintendo Switch（ニンテンドースイッチ）のアーケード・アーカイブスでも配信されている名作ゲームの一つだ。

【YouTube】シティコネクション ファミコン プレイ動画

『エビカニクス』に似ているかといえば似ていないかもしれないが、筆者はどうしても「シティコネクション」BGMのイントロを思い出してしまう。

ちなみに、イントロ直後から流れるBGMは、チャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」第1楽章をアレンジした楽曲となっている。

アメリカの遊び歌『ホーキーポーキー』

『エビカニクス』で次に思い出すのは、アメリカやイギリスで歌われる英語の遊び歌『Hokey Pokey（ホーキーポーキー）』。

この曲は、『エビカニクス』と同じく、アメリカの幼稚園程度の子供たちが体を動かして遊ぶための楽曲として親しまれている。

【YouTube】ホーキーポーキーの踊り方

これは特定のメロディが似ているというケースではなく、曲全体の雰囲気やメロディ進行・コード進行がなんとなく『エビカニクス』と近いものがあるように感じられる。

ポンキッキーズ体操「Ja-nay（じゃない）」

『エビカニクス』で「エビもカニも甲殻類　見た目はとってもグロテスク」と歌われる部分で思い出されるのは、フジテレビの子供向け番組『ポンキッキーズ』で体操の曲として使われた『Ja-nay（じゃない）』。1996年リリース。

サビの「いいじゃな　いいじゃな　いいじゃない　それでいいじゃない♪」というフレーズが非常にキャッチー。

【YouTube】スマップ共演　いいじゃない体操　ポンキッキーズ

同曲は、一般から参加者を募った全国キャラバン「ポンキッキーズ体操 Ja-nay Gymnastics」（じゃない・ジムナスティクス）の楽曲として人気を博した。

「ジムナスティクス（Gymnastics）」は、「体操、体育」の意味。『エビカニクス』と末尾が同じなのも興味深い。

サンドウィッチマンのコント「カラオケ」

最後に、人気お笑いコンビ・サンドウィッチマンによる名作コント「カラオケ」で歌われる「エビカニの歌」について、簡単に触れておきたい。

この歌は、カラオケ店員（フロント）に扮する富澤たけしが、カラオケ機器の状態をチェックするために流した曲で、カラオケに来た客を演じるツッコミの伊達みきおと共に「エビ」「カニ」と低い声で交互に歌うだけのシュールな内容。

【YouTube】 サンドウィッチマン ライブツアー音源『KAKUHEN』

元ネタはパチンコ「海物語」で、絵柄がそろえば確率変動（確変）となる演出の画面に登場する魚介類のキャラクターから着想した楽曲とされ、曲名は「KAKUHEN（確変）」とコントの中で明言されている。

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