バグパイプの有名な曲・代表曲
スコットランド関連の名曲を中心に
バグパイプで演奏される有名な曲、おすすめの定番曲・代表曲をいくつかご紹介。主に、グレート・ハイランド・バグパイプによるスコットランド系の楽曲が中心。
テレビや映画、YouTube動画などでよく耳にする有名な曲を4曲ピックアップ。アイルランドで用いられるイリアン・パイプスについても簡単に触れていく。
スコットランド・ザ・ブレイブ
バグパイプの有名な曲と言えば、まずこの『スコットランド・ザ・ブレイブ』が定番曲として挙げられる。スコットランドの非公式な国歌としても位置づけられ、歌詞も存在する。
【YouTube】Royal Scots Dragoon Guardsによる演奏
スコットランド軍は、イングランドとの戦闘中にバグバイプの音を決して絶やさなかったという。グレート・ハイランド・バグパイプは、スコットランド兵の勇敢さと強い精神を象徴する楽器として今日まで受け継がれている。
アメイジング・グレイス
バグパイプ以外にも演奏機会の多い名曲『アメイジング・グレイス』。メロディのルーツについては諸説あるが、古いスコットランド民謡に由来するとの説があるようだ。
【YouTube】Amazing Grace - Scottish Bagpipes
歌詞の内容は、神の恵みに目覚めたジョン・ニュートンの敬虔な心境がつづられており、アフリカからイギリスへ帰る船の中での奇跡的な体験が元になっているという。
ウォーター・イズ・ワイド water is wide
日本でも『広い河の岸辺』としてカバーされているスコットランド民謡『ウォーター・イズ・ワイド The Water Is Wide』。バグパイプでは、エディンバラ・ミリタリー・タトゥーでのマーチングバンド演奏がオススメ。
【YouTube】エディンバラ・ミリタリー・タトゥーでの演奏
スコットランドの女性歌手・女優アイラ・セント・クレア(Isla St Clair/1952-)は同曲を『When the Pipers Play』(ウェン・ザ・パイパーズ・プレイ)としてカバーしており、『ウォーター・イズ・ワイド』とバグパイプとの関連性がより深まっている。
イリアン・パイプとの違いについて
アイルランドで使われる楽器イリアン・パイプス(イーリアン・パイプス/Uilleann Pipes)はバグパイプの一種だが、皮袋に空気を送り込むために、肘に取り付けられた「ふいご」が用いられる。
【YouTube】Enya The sun in the stream(イリアン・パイプスが使われている)
イリアン・パイプスは音量が小さく、音を止めることが可能なため、他の楽器と合奏しやすい。立って演奏できないのでマーチングバンドには不向き。
フラワー・オブ・スコットランド
スコットランド事実上の国歌として親しまれる『フラワー・オブ・スコットランド』。ラグビー・スコットランド代表のアンセム(賛歌)として広まり、やがてサッカーや他のスポーツでも国歌的な位置づけで歌われるようになった。
【YouTube】FLOWER OF SCOTLAND
いわゆるスコットランドの愛国歌として、歌唱・合唱はもちろんのこと、グレート・ハイランド・バグパイプによる演奏も定番の一つとなっている。
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