おーい、隼よ Hej Sokoły
恋人を残し旅立つコサック兵/ポーランド兵士たちの愛唱歌
『おーい、隼よ Hej Sokoły』(ウクライナ語:Гей соколи)は、ポーランドやウクライナで民謡的に歌い継がれている楽曲。
作曲の経緯等については不明だが、一説にはウクライナ系ポーランド人のTomasz Padura (1801–1871)が作曲者として挙げられるようだ。
歌詞にはいくつかバリエーションがあるが、大きな方向性としては、故郷に愛する女性を残し戦地へ赴くコサック兵の悲しい胸の内が歌われている。
同曲は、1919年のポーランド・ソヴィエト戦争において、ポーランドの兵士たちによって愛唱された他、第二次世界大戦におけるポーランド最大のレジスタンス組織アルミア・クラヨーヴァ(国内軍)でも盛んに歌われたという。
【YouTube】 おーい、隼よ Hej Sokoły
【YouTube】 ポーランド語版 Hej Sokoły
歌詞(ポーランド語)・日本語訳(意訳)
Hej, tam gdzieś z nad czarnej wody
Siada na koń kozak młody.
黒い川の上流で
若いコサックが馬に乗る
Czule żegna się z dziewczyną,
Jeszcze czulej z Ukrainą.
別れを悲しむ彼女
ウクライナからコサックが行く
Hej, hej, hej sokoły!
Omijajcie góry, lasy, doły.
おーい、隼よ
森、山、谷を越えて行け
Dzwoń, dzwoń, dzwoń dzwoneczku,
Mój stepowy skowroneczku
小さな鈴を鳴らせ
草原のヒバリよ
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