夢見るトドラ 歌詞の意味
ブルガリア民謡・合唱曲
『夢見るトドラ Полегнала е Тодора』(Polegnala e Todora / Tudora)は、美しいブルガリアン・ヴォイスが魅力のブルガリア民謡・合唱曲。11拍の変拍子。
ブルガリア国立民族歌劇団を創設した作曲家フィリップ・クーテフ(Filip Kutev/1903–1982)により採譜され、二つのパートに分かれて歌う合唱曲として編曲された。
フィリップ・クーテフ ブルガリア国立合唱団「ブルガリアン・ポリフォニー」
【YouTube】Polegnala e Tudora, Filip Kutev choir
歌詞の一例(ブルガリア語)・日本語訳(意訳)
Полегнала е Тодора, мома Тодоро, Тодоро
под дърво, под маслиново, мома Тодоро, Тодоро
トドラは寝ている 少女トドラ
木の下で オリーブの下で
<注:以下、コーラス部分「мома Тодоро, Тодоро」は割愛>
Повея ветрец горнинец,
откърши клонка маслина,
森からそよ風がふいて
オリーブの枝を折った
че си Тодора събуди,
А тя му се люто сърди,
その音でトドラは目が覚めた
彼女はとても怒ってた
"Ветре ле, ненавейнико,
сега ли найде да вееш!"
"Сладка си съня сънувах,
風よ よくもこのタイミングで吹き始めたものね!
私はあんなにも甘い夢を見ていたというのに!
че ми дошло първо либе,
и донесло пъстра китка,
а на китка златен пръстен!"
初恋の人が来て
綺麗な花束をくれたのよ
金の指輪を添えて!
曲名・歌詞の意味は?
曲名にもある「トドラ」とは、歌詞の主人公として登場するブルガリアの少女の名前。彼女はオリーブの木の下でお昼寝の最中。
トドラの夢の中では、なんと彼女の初恋の人が現れ、彼女に花束と指輪をプレゼントしようとしていたのだが…。
これはフィリップ・クーテフ編曲による『夢見るトドラ』の歌詞のストーリーだが、原曲となったブルガリア民謡と比べてどの程度加筆・修正された内容になっているのかは不明。
おそらくは、合唱曲としての尺を確保するために、原曲の内容をある程度膨らませている可能性があるが、いずれにしても現代の我々にも親しみやすいストーリーとなっていることは間違いないだろう。
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