大波小波 おおなみこなみ なわとび歌
なわとび遊びで歌われる定番のなわとび歌・わらべうた
『大波小波(おおなみこなみ)』は、子供のなわとび遊びで歌われる定番のなわとび歌。
ネットで検索してみると、歌いだしは同じでも、地域や時代によって様々な歌詞が存在するようだ。
他の童謡やわらべうたが混在している歌詞も見られ、特に童謡『あがりめ さがりめ』や『郵便屋さん』の歌詞が組み込まれているケースがよく見られた。
このページでは、なわとび歌『大波小波(おおなみこなみ)』について、ネットで見かけた主な歌詞をいくつかまとめてみた。
なお、『大波小波』以外の有名な縄跳びの歌については、こちらのページ「縄跳びの歌・なわとび歌」で一覧にまとめている。
ぐるっと回って にゃんこの目
ネットでよく見られた「にゃんこ系」の歌詞の一例はこちら。
♪おおなみこなみ ぐるっと回って にゃんこの目(ネコの目)♪
遊び方は、「おおなみこなみ」で縄を左右に大きく揺らして飛び、「ぐるっと回って」で実際に縄をぐるっと回して、「にゃんこの目♪」で足を開いてピタッと止まり、その時に足の間に縄が来るようにタイミングを合わせて止まる。
この歌詞は、童謡『あがりめ さがりめ』にも見られる。
ひっくり返って あっぷっぷ
関西でよく見られた「あっぷっぷ(あっぱっぱ」系」の歌詞の一例は次のとおり。
♪おおなみこなみ ひっくり返って あっぷっぷ♪
遊び方は、上述の「ぐるっと回って にゃんこの目」と同じ要領。「あっぷっぷ♪」の最後の「ぷ」のタイミングで縄が両足の間に来るように止まる。
「あっぱっぱ♪」と歌うケースも見られた。福井県では「ひっくり返して おっぱっぱ♪」と歌われることもあるようだ。
「ひっくり返して」は、「どんぶり返して」「でんぐり返って」などのバージョンもあるとのこと。
アメリカ イギリス ヨーロッパ
地域は不明だが、欧米の国名を歌う『大波小波』の一例は次のとおり。
♪おおなみこなみ 大回し 大回し
アメリカ イギリス ヨーロッパ♪
これはおそらく、縄をぐるっと回す動作を「世界一周」になぞらえたものと推測される。
三銃士
歌詞に外国名が入る『大波小波』としては、次のような例もある。
♪大波小波で お回し お回し 猿回し
イギリス 日本 三銃士
四(し)なら しっかり まーたーげ♪
一、二、三、四と数え歌のようになっているのが興味深い。「三銃士」が歌詞に使われるバージョンは次のような例もある。
大波小波 回せ回せ ぶん回せ
一億一千 さんじゅうし
しなら しっかりまたげ
この歌詞だと数え歌になりそこねているが、こうした微妙な歌詞の違いも子供らしくて非常に味わい深い。
風が吹いたら回せ
「風が吹いたら回せ」系の歌詞の一例は次のとおり。愛知県で歌われるとのこと。
♪おおなみこなみ
かーぜがふいたら まーわーせ
まーわせ まわせ
ゆうびんやさんのおとしもの
拾ってあげましょ
いちまい、にーまい、さんまい・・・
「風が吹きゃ回せ♪」とも歌われるようだ。「風が吹いたら回せ」系では、「郵便屋さん」が歌詞に歌われるケースをいくつか見かけた。
風が吹いたら山よ
東北地方で歌われている「風が吹いたら山よ」系の歌詞の一例は次のとおり。
大波小波 風が吹いたら山よ
郵便配達 送りも御用で
エッサッサー エッサッサー
ささまのこ ささまのこ
ぐるっと回って 猫の目
次のようなバージョンも見られた。
大波小波 風吹いて山
郵便配達 御上の御用で
えっさっさ さとまめこ
おっぱのこ
お山を越え お山を越え
お山の お山の どっこいしょ
「ささまのこ」「さとまめこ」の意味については不明。おそらく口承の過程で伝言ゲームのように元の言葉から離れて定着してしまったと思われる。
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