きりすちょん 歌詞と意味

きーりすちょん こどもにとられて あほらしちょん♪

『きりすちょん』は、保育園などで歌われる小さい子供向けのわらべうた・遊び歌

歌詞は「きーりすちょん こどもにとられて あほらしちょん」だけという、非常にシンプルな遊び歌となっている。

きりすちょん 遊ぶ園児たち

写真:「きりすちょん」で遊ぶ園児たち(出典:はなみずき保育園分園)

複数人で輪になって「きーりすちょん♪」と歌いはじめ、輪の中で一人の子が歌に合わせてピョンピョンと両足跳びをしていく。歌の終わりで目の前の子にタッチして、次の子がまた同じように繰り返していく。

【YouTube】 きりすちょん(きーりすちょん)

キリギリスの鳴き声?

ところで、「きりすちょん」とは一体何を意味しているのだろうか?

この遊びを知らない方が聞いたら、キリスト教徒の「クリスチャン」と何か関係があるのかと思ってしまうかもしれないが、発音が少し似ているだけで、キリスト教とは全く関係がない。

「きりすちょん」が意味するものが、ピョンピョン飛び跳ねる虫であることは異論がないと思われるが、具体的に何の虫なのかが問題となる。

飛び跳ねる虫なので「バッタ」だろうか?「きりすちょん」の「きり」という文字からすれば「キリギリス」だろうか?

キリギリスの鳴き声は、カタカナでは「チョン・ギーッ」、「チョン・ギース」、「ギーッチョン」などと表現されるが、「きりすちょん」の「ちょん」が鳴き声の「チョン」であるとすれば、「きりすちょん」がキリギリス(の鳴き声)を意味していると考えるのがおそらく正解だろう。

ちなみに、キリギリスは夏の昼間に草むらで鳴いていることが多いが、俳句の世界では秋の季語として用いられる。わらべうた『きりすちょん』も秋の遊び歌として取り上げられることがあるようだ。

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