みかんの花咲く丘 歌詞と解説
みかんの花が咲いている 思い出の道 丘の道
「みかんの花が咲いている 思い出の道 丘の道」が歌い出しの『みかんの花咲く丘』。作詞は加藤省吾、作曲は海沼 實(かいぬま みのる)。1946年のNHKラジオ番組『空の劇場』で発表された。
放送前日に列車の中で曲が完成
当時、同番組の中で、東京・内幸町の本局と静岡県伊東市立西国民学校を結ぶラジオの「二元放送」が行われることになった。
放送前日の1946年8月24日の昼過ぎになっても曲が仕上がらずに悩んでいた作曲家の海沼實のもとへ、雑誌「ミュージック・ライフ」編集長の加藤省吾が訪ねてくる。
写真:みかんの花
海沼は加藤に急な事情を説明し、加藤に20~30分で作詞をさせた。それから海沼は伊東行きの列車に飛び乗り、列車の中で曲を仕上げたという。
人気絶頂の童謡歌手 川田正子の歌唱で放送された歌は日本全国に大反響を呼び、『みかんの花咲く丘』は日本を代表する童謡作品となって、現在にいたるまで広く歌い継がれている。
【YouTube】みかんの花咲く丘 川田正子
歌詞
みかんの花が 咲いている
思い出の道 丘の道
はるかに見える 青い海
お船が遠く かすんでる黒い煙を はきながら
お船は どこへ行くのでしょう
波に揺られて 島のかげ
汽笛がぼうと 鳴りました何時か来た丘 母さんと
一緒にながめた あの島よ
今日も一人で 見ていると
やさしい母さん 思われる
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