江戸祭囃子 えどまつりばやし
日本のお祭りトピックス
東京のお祭りを華やかに盛り上げる江戸祭囃子(えど まつりばやし)。考案されたのは、江戸幕府8代将軍・徳川吉宗の時代(享保/1716-1735)。葛西の香取神社が発祥だという。
江戸祭囃子の曲目は、組曲のように決まって演奏される「屋台」、「昇殿」、「鎌倉」、「四丁目(しちょうめ)」、「上がり屋台」があり、これらは囃子の最小単位として「ひとっぱやし」と呼ばれる。
その他、演奏の少ない「秘曲」として、「宮昇殿」、「間延昇殿」、「麒麟」、「亀井戸」、「階殿」、「夏祭り」、「羯鼓」、「神田丸」などの曲目もあるようだ。
江戸祭囃子を演奏する囃子方は、着流しに袢天(はんてん)、白足袋で、締太鼓(しめだいこ)が二人、大太鼓・笛・鉦(かね)が一人ずつ、合計5人の「五人囃子」(ごにんばやし)で構成される。
ちなみに、ひな祭りの雛人形にも能楽を演奏する「五人囃子」が存在するが、その構成は、笛・小鼓(こつづみ)・大鼓(おおかわ)・太鼓(たいこ)・謡(うたい)の5人となっている。