Heiveinu Shalom Aleichem
ヘィヴェィヌ・シャロム・アレィヘム
イスラエル民謡/平和があなたがたすべてに訪れますように
「あなたがたに平和が訪れるように」と繰り返し歌われるシンプルなイスラエル民謡『Heiveinu Shalom Aleichem』。
ヘブライ語の歌に関する海外のサイトでは、「Wedding & Celebration Song」と解説するページも見られ、このイスラエル民謡は結婚式や祝いの席の曲としても歌われることがあるようだ。
写真は「嘆きの壁」。紀元前に建てられたエルサレム神殿の外壁が現存している。
様々な音訳カタカナ表記
イスラエル民謡『Heiveinu Shalom Aleichem』のアルファベットのタイトルはヘブライ語を音訳したもので、「Heiveinu」は「Haveinu」や「Hevenu」などとも綴られ、「Shalom」は「Shelom」や「sholom」、「Aleichem」は「aleikhem」とも表記される。
日本語の音訳カタカナ表記では、「ヘィヴェィヌ・シャロム・アレィヘム」、「ヘヴェヌ・シャローム・アレヘム」など、様々な表記のゆれが見られる。「シャロム(シャローム)」と「アレヘム」については、実際の曲を聴いてみると、フランス語のように音がリエゾンして「シャロマレイヘム」と聞こえるかもしれない。
歌詞・日本語訳
Heiveinu shalom aleichem! (x3)
Heiveinu shalom, shalom, shalom aleichem!
あなたがたに平和が訪れるように
曲名・歌詞の意味は?
冒頭でも述べたが、イスラエル民謡『Heiveinu Shalom Aleichem』の曲名の意味は、「平和があなたがたすべてに訪れますように」と祈りを捧げる内容となっている。
「Shalom」、すなわち「シャロム(シャローム)」の部分が「平和」を意味する単語であり、イスラエル民謡ではこの「Shalom」が曲名や歌詞に使われることが少なくない。
ちなみに、イスラエル最大の都市エルサレム(エル・シャーロム)は「平和の町」を意味している。
あいさつとしての「Shalom Aleichem」
「Shalom aleichem(Sholom aleikhem)」というヘブライ語は、イスラエルをはじめとする世界中のユダヤ人らによって挨拶の言葉として用いられる場合がある。
このフレーズで挨拶を受けた方は、「Aleichem shalom(Aleikhem sholom)」と単語を前後入れ替えて挨拶を返すという。
「Aleichem」は2人称の複数形だが、相手が一人の時にもこの複数形のままでもちいられる。ヘブライ語では、複数形が尊敬の意味を表す場合があるという。また、相手の肉体と魂の両方に語りかけるから複数形になるとする説もあるようだ。
ちなみに、「Shalom」単独でも挨拶で交わす言葉として使われる。ハワイの「アロハ」のように、出会った時の「こんにちは」、去るときの「さようなら」の両方の場面で日常的に挨拶に用いられる。
フォークダンスにもアレンジ
YouTubeでイスラエル民謡『Heiveinu Shalom Aleichem』の動画を探してみると、フォークダンスのBGMとしてこの曲が使われている動画に偶然巡り合うことができた(2013年8月現在)。
イスラエル民謡とフォークダンスというと、日本では運動会などのフォークダンスで定番の「マイム・マイム」が思い出されるが、『Heiveinu Shalom Aleichem』と同じくイスラエル民謡系ということもあってか、踊り方も似通っている部分が見られるようだ。
【YouTube】イスラエル民謡 『Heiveinu Shalom Aleichem』
【YouTube】フォークダンス版 『Heiveinu Shalom Aleichem』
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