Oseh Shalom
オセ・シャロム(シャローム)

イスラエル民謡/主は平和を施される すべてのイスラエルの民に

『Oseh Shalom オセ・シャロム(シャローム)』は、ユダヤの典礼で締めの言葉として用いられるフレーズを歌詞に引用したイスラエル民謡

Oseh shalom bimromav,
hu ya'aseh shalom aleynu,
ve'al kol Yisrael ve'imru
amen

主は高き所で平和を施される
主は平和を施される 我々に
すべてのイスラエルの民に
アーメン

このフレーズは、旧約聖書の書物の一つ「ヨブ記」第25章2節の次のような記述に由来するとされている。

大権と恐れとは神と共にある。彼は高き所で平和を施される。

【YouTube】Oseh shalom - The Gevatron

イスラエル建国60周年を祝うカバー曲

1948年にイギリス委任統治領パレスチナから独立し建国されたイスラエル。その60年後の2008年、イギリスでリリースされた60周年を祝うCDのフィナーレを飾る曲として、『Oseh Shalom オセ・シャロム(シャローム)』のアレンジ版がレコーディングされた。

歌詞はイスラエル民謡『Oseh Shalom』とほぼ同じだが、メロディは新規に書き下ろされたもので、チャリティ・ソングのような壮大なスケール感の大きい楽曲に仕上がっている。

【YouTube】アレンジ版 『Oseh Shalom オセ・シャロム』

スタジオにもこだわり、1984年にイギリス系のチャリティー・プロジェクト「バンド・エイド(Band Aid)」が『Do They Know It's Christmas?』をレコーディングした時と同じ場所が使用された。収録の風景を撮影したMVも、この「バンド・エイド(Band Aid)」プロジェクトにおけるMVのオマージュ作品のような雰囲気が意識的に演出されているという。

収録には、離散したユダヤ人がイギリスに定住したアシュケナジム(アシュケナージム)のコミュニティ「The United Hebrew Congregations」におけるChief Rabbi(チーフ・ラビ/宗教的指導者)のJonathan Sacks氏も参加し、イスラエル60周年の企画に華を添えた。

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