ラインの守り Die Wacht am Rhein

ライン川西岸を巡るドイツとフランスの紛争に基づく愛国歌

『ラインの守り Die Wacht am Rhein』は、19世紀半ばに作曲されたドイツの軍歌・愛国歌。英語では『Watch on the Rhine』、『Guard on the Rhine』などと表記される。

ライン川西岸を巡るドイツとフランスの領土紛争を受けて作曲され、1870年の普仏戦争大勝利やドイツ帝国建国(1871年)など、ドイツの快進撃とともに当時人気の愛国歌となった。

ローレライの岩山とネコ城(ブルク・カッツ Burg Katz)

写真:ローレライの岩山とネコ城(ブルク・カッツ Burg Katz)(出典:Wikipedia)

今日では、『ラインの守り Die Wacht am Rhein』オリジナルの歌詞で歌われる機会は少なくなったが、アメリカの私大イェール大学(Yale University)の校歌や、日本の同志社大学における校歌などにアレンジされ、そのメロディは時代を超え形を変えて受け継がれている。

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歌詞の意味(意訳)

1.
Es braust ein Ruf wie Donnerhall,
wie Schwertgeklirr und Wogenprall:
Zum Rhein, zum Rhein, zum deutschen Rhein,
wer will des Stromes Hüter sein?

叫びは雷鳴の如く
剣戟の響きか波しぶきか
ライン 我がドイツのライン
聖なる大河 何人や守らん

Lieb' Vaterland, magst ruhig sein,
Fest steht und treu
die Wacht, die Wacht am Rhein!

<リフレイン>
愛する祖国 安らかに
磐石にして忠実 ラインの守り

2.
Durch Hunderttausend zuckt es schnell,
und aller Augen blitzen hell;
der Deutsche bieder, fromm und stark,
beschützt die heil'ge Landesmark.

10万の鼓動と輝く眼差し
敬虔かつ剛胆なるドイツの青年
御国の四方を守らん

3.
Er blickt hinauf in Himmelsau'n,
wo Heldenväter niederschau'n,
und schwört mit stolzer Kampfeslust:
Du Rhein bleibst deutsch wie meine Brust!

天を見上げれば
英霊が見下ろし
闘志あらわに誓う
ラインはドイツのものであると!
(以下割愛)

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