ライオンとユニコーン

ライオンがユニコーンをやっつけて 街をあちこち追いかけ回す

『ライオンとユニコーン The Lion and the Unicorn』は、イギリスの童謡マザーグースの一曲。

ライオンはイングランド王家、ユニコーンはスコットランド王家をそれぞれ象徴し、イギリス公式の国章にもライオンとユニコーンが描かれている。

1603年にエリザベス1世が亡くなると、スコットランド王ジェームズ6世がイングランド王位を継承した。『ライオンとユニコーン』の歌詞は、その後の両国の統合に至るまでの両国の対立を抽象的に表現している。

ちなみに、ライオンとユニコーンは児童小説「鏡の国のアリス」にキャラクターとしてに登場する(詳細は後述)。

歌詞の一例

The Lion and the Unicorn,
Were fighting for the crown,
The Lion beat the Unicorn,
All about the town.

ライオンとユニコーン
王冠かけて戦った
ライオンがユニコーンをやっつけて
街をあちこち追いかけ回す

Some gave them white bread,
And some gave them brown,
Some gave them plum cake,
And sent them out of town.

白いパンと黒いパン
プラムケーキもあげてから
どちらも街から追い出した

【YouTube】 The Lion and the Unicorn -3D Animation

「鏡の国のアリス」と『ライオンとユニコーン』

イギリスの作家ルイス・キャロル(Lewis Carroll/1832-1898)が1871年に発表した児童小説「鏡の国のアリス」では、ライオンとユニコーンがキャラクターとして登場する。

「鏡の国のアリス」のストーリーでは、マザーグースの歌詞のとおりにライオンとユニコーンが戦いを繰り広げる。プラムケーキも登場するが、切り分けてくれたアリスに文句を言っている間に時間切れとなり、結局ケーキをもらい損ねてしまう。

なお、マザーグースの歌詞の最後では、「And sent them out of town どちらも街から追い出した」となっているが、「鏡の国のアリス」で歌われる歌詞は、「And drummed them out of town 太鼓たたいて街から追い出した」に差し替えられている。

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