バビロンの河 Rivers of Babylon 歌詞の意味 和訳
バビロン捕囚に嘆くエルサレムの民 歌詞は旧約聖書「詩篇」の一節
『バビロンの河』(Rivers of Babylon/リヴァーズ・オブ・バビロン)は、ジャマイカのレゲエ・グループ「ザ・メロディアンズ」(The Melodians)が1970年にリリースした楽曲。
1978年にドイツのディスコバンド「ボニーM」(Boney M.)がカバーし、世界的なヒット曲となった。
歌詞は、旧約聖書「詩篇」の一節が用いられ、バビロン捕囚に嘆くエルサレムの民らの悲哀が唄い込まれている。
挿絵:バビロン捕囚(出典:Wikipedia)
『バビロンの河』歌詞に関連する「バビロン捕囚」とは、ユダ王国のユダヤ人たちがバビロン(バビロニア地方)へ捕虜として連行され、移住させられた歴史的事件のこと。
ユダ王国の首都エルサレムは、新バビロニアの王ネブカドネザル2世によって攻略され、エルサレム神殿は破壊された。
写真:ユーフラテス川(出典:Wikipedia)
バビロン(Babylon)とは、メソポタミア地方の古代都市。バグダードの南方約90kmの地点に、ユーフラテス川をまたいで広がる。
日本でも有名な「ハンムラビ法典」は、バビロン第6代王にしてバビロニア帝国の初代王となったハンムラビによって制定された。
【YouTube】 Boney M - Rivers of Babylon - 1978
歌詞の意味・和訳(意訳)
『Rivers of Babylon』
作詞・作曲:Brent Dowe, Trevor McNaughton
<同じ歌詞を2回繰り返して歌う>
挿絵:バビロン捕囚に嘆くエルサレムの民(出典:Wikipedia)
By the rivers of Babylon
There we sat down
Ye-eah we wept
When we remembered Zion
バビロン河のほとりで
我らは腰を下ろし
泣いて悲しんだ
ザイオン(シオン)を思い出しながら
<注:ザイオン(シオン)は、イスラエル・エルサレム地方の歴史的地名>
When the wicked
Carried us away in captivity
Required from us a song
Now how shall we
Sing the Lord's song
In a strange land
邪悪な者たちが
我らを連れ去り捕虜とした
我らは歌を強要されたが
こんな異国の地で
主に捧げる歌をどうして歌えようか
Let the words of our mouth
And the meditation of our heart
Be acceptable in thy sight
Here tonight
我らが口ずさむ言葉が
我らの心の瞑想が
主の御心にかないますように
今夜この地で
By the rivers of Babylon
There we sat down
Ye-eah we wept
When we remembered Zion
バビロン河のほとりで
我らは腰を下ろし
泣いて悲しんだ
ザイオン(シオン)を思い出しながら
ボニーM ベスト盤
ジャケット写真:ボニーM プラチナ・ヒッツ
旧約聖書「詩篇」137
1 By the rivers of Babylon, There we sat down, yea, we wept, When we remembered Zion.
われらはバビロンの川のほとりにすわり、シオンを思い出して涙を流した。
2 Upon the willows in the midst thereof We hanged up our harps.
われらはその中のやなぎにわれらの琴をかけた。
3 For there they that led us captive required of us songs, And they that wasted us [required of us] mirth, [saying], Sing us one of the songs of Zion.
われらをとりこにした者が、われらに歌を求めたからである。われらを苦しめる者が楽しみにしようと、「われらにシオンの歌を一つうたえ」と言った。
4 How shall we sing Jehovah's song In a foreign land?
われらは外国にあって、どうして主の歌をうたえようか。
5 If I forget thee, O Jerusalem, Let my right hand forget [her skill].
エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、わが右の手を衰えさせてください。
6 Let my tongue cleave to the roof of my mouth, If I remember thee not; If I prefer not Jerusalem Above my chief joy.
もしわたしがあなたを思い出さないならば、もしわたしがエルサレムをわが最高の喜びとしないならば、わが舌をあごにつかせてください。
7 Remember, O Jehovah, against the children of Edom The day of Jerusalem; Who said, Rase it, rase it, Even to the foundation thereof.
主よ、エドムの人々がエルサレムの日に、「これを破壊せよ、これを破壊せよ、その基までも破壊せよ」と言ったことを覚えてください。
8 O daughter of Babylon, that art to be destroyed, Happy shall he be, that rewardeth thee As thou hast served us.
破壊者であるバビロンの娘よ、あなたがわれらにしたことを、あなたに仕返しする人はさいわいである。
9 Happy shall he be, that taketh and dasheth thy little ones Against the rock.
あなたのみどりごを取って岩になげうつ者はさいわいである。
<出典:Wikipedia「詩篇」137 口語訳/American Standard version>
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