ネッラ・ファンタジア Nella Fantasia
モリコーネの映画音楽をサラ・ブライトマンが独自の歌詞でカバー
『ネッラ・ファンタジア』(Nella Fantasia/私の空想の中では)は、サラ・ブライトマンによる1998年リリースの楽曲。アルバム「エデン」に収録された。
原曲は、1986年のイギリス映画「ミッション(The Mission)」劇中曲『ガブリエルのオーボエ Gabriel's Oboe』。
作曲は、映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone/1928-)。同映画のサウンドトラックで1986年度ゴールデングローブ賞 作曲賞を受賞している。
ジャケット写真:エデン ライヴ・イン・コンサート
曲に歌詞をつける許可を得るため、サラ・ブライトマンはモリコーネに手紙を送ったが、最初は断られてしまったという。それでもあきらめず2カ月ごとにお願いの手紙を送り続け、その熱意が伝わったのか、最後には許可をもらえたとのことだ。
この『ネッラ・ファンタジア』は、後にラッセル・ワトソン、イル・ディーヴォ、ケルティック・ウーマン、ポール・ポッツらによってカバーされている。
【YouTube】 Sarah Brightman - Nella Fantasia
歌詞の意味・和訳(意訳)
『Nella Fantasia』
作詞:キアラ・フェラウ(Chiara Ferraù)
Nella fantasia io vedo
un mondo giusto
Lì tutti vivono in pace e in onestàIo sogno d'anime
che sono sempre libere
Come le nuvole che volano
Pien d'umanità in fondo all'anima
空想の中で 私は正しい世界を見ている
そこでは皆 平和と誠実の中に生きる
私は夢見る 流れる雲のように
人々が常に自由であるのを
心の奥底に あふれる博愛
Nella fantasia io vedo
un mondo chiaro
Lì anche la notte è meno oscuraIo sogno d'anime
che sono sempre libere
Come le nuvole che volano
空想の中で 私は明るい世界を見ている
そこでは夜も暗くはない
私は夢見る 流れる雲のように
人々が常に自由であるのを
Nella fantasia esiste
un vento caldo
Che soffia sulle città, come amicoIo sogno d'anime
che sono sempre libere
Come le nuvole che volano
Pien d'umanità in fondo all'anima
空想の中に吹く 暖かい風
それは町の上を吹く 友人のように
私は夢見る 流れる雲のように
人々が常に自由であるのを
心の奥底に あふれる博愛
映画「ミッション」とは?
映画「ミッション(The Mission)」は、1986年のイギリス映画。日本での公開は1987年。
映画の舞台は、1750年代、スペイン植民地下の南米・パラナ川上流域(現在のパラグアイ付近)。先住民グアラニー族へのキリスト教布教に従事するイエズス会宣教師たちの生き様を描く。
主演はロバート・デニーロ。同作は、1986年度カンヌ国際映画祭パルム・ドール、アカデミー撮影賞、ゴールデングローブ賞脚本賞受賞。
サラ・ブライトマン ベスト盤
ジャケット写真: 輝けるディーヴァ ベスト・オブ・サラ・ブライトマン
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