ミセス・ロビンソン 歌詞の意味・和訳

サイモン&ガーファンクルによる映画「卒業」サウンドトラック

『ミセス・ロビンソン』(Mrs. Robinson)は、1967年12月公開のアメリカ映画「卒業(The Graduate)」向けに作曲されたサイモン&ガーファンクルの楽曲。曲名は映画の登場人物。

翌年の1968年にシングルカットされ、Billboard Hot 100で第1位を獲得。グラミー賞では、最優秀レコード賞とポップ・ロック・コンテンポラリー賞の2部門を受賞した。

映画「卒業」Blu-ray

ジャケット写真:映画「卒業」Blu-ray

ちなみに、同映画のテーマ曲は、同じくサイモン&ガーファンクルによる『サウンド・オブ・サイレンス』

【YouTube】 Simon & Garfunkel - Mrs. Robinson

歌詞の意味・和訳(意訳)

『Mrs. Robinson』

作詞・作曲:ポール・サイモン(Paul Frederic Simon/1941-)

And here's to you, Mrs. Robinson
Jesus loves you
more than you will know
Wo, wo, wo

God bless you please, Mrs. Robinson
Heaven holds a place
for those who pray
Hey, hey, hey
Hey, hey, hey

あなたに乾杯 ロビンソン夫人
貴方が知る以上に
神は貴方を愛しておられる

神の祝福あれ ロビンソン夫人
天国は開かれる 祈る者のために

We'd like to know a little bit
about you for our files
We'd like to help you
learn to help yourself

貴方のことをちょっと知りたい
記録を残すために
お手伝いしたいんです
貴方が自分自身を助けられるように

Look around you,
all you see are sympathetic eyes
Stroll around the grounds
until you feel at home

見回してみてください
周りはみな同情の視線
辺りを散歩してみては
気分が落ち着くまで

And here's to you, Mrs. Robinson
Jesus loves you
more than you will know
Wo, wo, wo

God bless you please, Mrs. Robinson
Heaven holds a place
for those who pray
Hey, hey, hey
Hey, hey, hey

あなたに乾杯 ロビンソン夫人
貴方が知る以上に
神は貴方を愛しておられる

神の祝福あれ ロビンソン夫人
天国は開かれる 祈る者のために

Hide it in a hiding place
where no one ever goes
Put it in your pantry
with your cupcakes

それを隠し場所へ隠して
誰も行かない場所へ
それを食料品置き場へ
カップケーキと一緒に

It's a little secret,
just the Robinsons' affair
Most of all,
you've got to hide it from the kids

それはちょっとした秘密
ロビンソン夫人の情事
何よりも
子供達に知られないように

Coo, coo, ca-choo
Mrs. Robinson
Jesus loves you
more than you will know
Wo, wo, wo

God bless you please, Mrs. Robinson
Heaven holds a place
for those who pray
Hey, hey, hey
Hey, hey, hey

あなたに乾杯 ロビンソン夫人
貴方が知る以上に
神は貴方を愛しておられる

神の祝福あれ ロビンソン夫人
天国は開かれる 祈る者のために

Sitting on a sofa
on a Sunday afternoon
Going to the candidates debate

Laugh about it, shout about it
When you've got to choose
Every way you look at it, you lose

日曜日の午後
ソファに腰かけたり
立候補者の討論会に出かけて

笑い飛ばしたり
叫んだりしてみても
いざ選択の時には
どの道を選ぼうと
貴方の負けです

Where have you gone, Joe DiMaggio
A nation turns its lonely eyes to you
Woo, woo, woo

What's that you say, Mrs. Robinson
Joltin' Joe has left and gone away
Hey, hey, hey
Hey, hey, hey

どこに行ってしまった
ジョー・ディマジオ
みな淋しそうな目を
あなたに向けてます

何を言ってるのか
ロビンソン夫人
ジョルティン・ジョーは
もういないんですよ

ジョー・ディマジオって誰?

『ミセス・ロビンソン』の歌詞に登場する「ジョー・ディマジオ」とは、アメリカのメジャーリーグベースボール(MLB)で1930年代から40年代に活躍したプロ野球選手ジョセフ・ポール・ディマジオ(Joseph Paul DiMaggio/1914-1999)のこと。

ニックネームは、歌詞にもある「ジョルティン・ジョー(Joltin' Joe)」や、「ヤンキー・クリッパー(The Yankee Clipper)」など。

ジョー・ディマジオ Joe DiMaggio マリリン・モンロー

写真:ジョー・ディマジオとマリリン・モンロー(出典:Wikipedia)

ベーブ・ルース引退直後のヤンキースで活躍。1937年には46本塁打を放ち、メジャー2年目で本塁打王となった。

1936年から1939年までのチームのワールドシリーズ4連覇に大きく貢献。1941年には56試合連続安打を達成し、この連続試合安打記録はメジャー記録として現在も破られていない。

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