Let The River Run 歌詞の意味・和訳
アカデミー歌曲賞を受賞した映画「ワーキング・ガール」主題歌
『Let The River Run』(レット・ザ・リバー・ラン)は、1988年のアメリカ映画「ワーキング・ガール(Working Girl)」主題歌。
作詞・作曲・歌は、アメリカの女性シンガーソングライター、カーリー・サイモン(Carly Simon)。
同曲は、アカデミー歌曲賞のほか、ゴールデングローブ賞 主題歌賞、グラミー賞 映像部門 最優秀楽曲賞を受賞した記録的な楽曲となった(シンガーソングライターが単独で手掛けた作品としては史上初)。
映画「ワーキング・ガール(Working Girl)」の舞台は、当時のニューヨーク・ウォール街。投資銀行のM&A部門で働く女性の恋とアメリカン・ドリームを描く。
主演は、メラニー・グリフィス、ハリソン・フォード、シガニー・ウィーバー。
主題歌『Let The River Run』の歌詞では、映画の舞台であるニューヨークの街並みと自然環境を念頭においた描写が見られ、ニューヨークで働く主人公らワーキング・ガールを讃えるアンセム(讃歌)的な内容となっている。
写真:ハドソン川沿いのニューヨーク・マンハッタン島(出典:Wikipedia)
【YouTube】 Let The River Run - Carly Simon
歌詞の意味・和訳(意訳)
『Let The River Run』
作詞・作曲:カーリー・サイモン(Carly Simon)
Let the river run
Let all the dreamers
Wake the nation
Come the New Jerusalem
川よ 流れるままに
夢見る全ての人が
この国を目覚めさせる
来たれ 新たな聖地に
Silver cities rise
The morning lights
The streets that meet them
And sirens call them on with a song
白銀の都市に
朝日が昇る
通りは街へ続き
セイレーンの歌声が招く
It's asking for the taking
Trembling, shaking
Oh, my heart is aching
求め続ける
それを手に入れるまで
震えて 動揺して
ああ 私の心は痛む
We're coming to the edge
Running on the water
Coming through the fog
Your sons and daughters
大陸の端へ
水面を走り
霧を抜けてやってくる
この街を受け継ぐ者たち
We the great and small
Stand on a star
And blaze a trail of desire
Through the dark'ning dawn
偉大であり ちっぽけな我ら
星の上に立ち
夢に向かい 道を切り開く
暗い夜明けを越えて
It's asking for the taking
Come run with me now
The sky is the color of blue
You've never even seen
In the eyes of your lover
求め続ける
それを手に入れるまで
さあ共に走ろう
空は青く輝いている
まだ誰も見たことが無いくらい
あなたの恋人の瞳に
Oh my heart is aching
We're coming to the edge
Running on the water
Coming through the fog
Your sons and daughters
ああ 私の心は痛む
大陸の端へ
水面を走り
霧を抜けてやってくる
この街を受け継ぐ者たち
It's asking for the taking
Trembling, shaking
Oh, my heart is aching
求め続ける
それを手に入れるまで
震えて 動揺して
ああ 私の心は痛む
We're coming to the edge
Running on the water
Coming through the fog
Your sons and daughters
大陸の端へ
水面を走り
霧を抜けてやってくる
この街を受け継ぐ者たち
Let the river run
Let all the dreamers
Wake the nation
Come the New Jerusalem
川よ 流れるままに
夢見る全ての人が
この国を目覚めさせる
来たれ 新たな聖地に
歌詞の内容は?
ウィキペディア英語版では、作曲者のカーリー・サイモンが作詞に際して参考にしたものについて、次のように解説している。
Simon has stated that she found inspiration for the lyrics by first reading the original script, and then the poems of Walt Whitman.Musically, she wanted to write a hymn to New York...
これによれば、彼女は最初に映画「ワーキング・ガール(Working Girl)」の脚本を読み、次にアメリカの詩人ウォルト・ホイットマンの詩を読んで、『Let The River Run』の歌詞の着想を得たようだ。
ウォルト・ホイットマン(ウォルター・ホイットマン)は、19世紀アメリカの国民的詩人で、アメリカ国家そのものを題材とした叙事詩を数多く残している。
アメリカを擬人化して人間のように叙述する作品もいくつか見られ、『Let The River Run』の歌詞にも同類の表現が見られる(「Your sons and daughters」のくだり)。
日本のドラマ主題歌にも
1990年から放送された日本の人気ドラマ「HOTEL(ホテル)」では、『Let The River Run』の日本語カバーが主題歌として用いられた。
同ドラマの主演は高嶋政伸、松方弘樹。東京プラトンのホテルマンらの奮闘を描く。セリフの「姉さん、事件です」が流行語となった。
1990年1月からの第1シーズンでは、トワ・エ・モワの白鳥 英美子が原曲と同じタイトルの『Let The River Run』としてカバー。
【YouTube】 白鳥英美子 - LET THE RIVER RUN
1992年1月からの第2シーズンでは、第1話から第4話まで、島田歌穂が『ステップ・バイ・ステップ』の曲名で『Let The River Run』をカバーした。
白鳥 英美子版の日本語歌詞は、原曲の内容を踏まえた内容となっているが、島田歌穂版は原曲との内容上の関連性は薄い。
どちらのカバーも、英語部分は原曲をそのまま引用している。
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