必殺仕事人　主題歌・テーマ曲

藤田まことが演じる中村主水シリーズで人気を博した定番時代劇

1972年の「必殺仕掛人」から始まり、「必殺仕置人」、「必殺仕舞人」、そして「必殺仕事人」など、藤田まことが演じる中村主水（なかむらもんど）によって、長期にわたる人気時代劇となった必殺シリーズ。

シリーズ全体の共通テーマ曲となっている初代「必殺仕掛人」の主題歌と、必殺シリーズ・メインテーマ曲『必殺!』、そして冒頭のトランペット部分の原曲・元ネタについて簡単にまとめてみた。

ジャケット写真：必殺!The BEST ベストサウンドトラック

必殺シリーズ第1作目となる「必殺仕掛人」の主題歌『荒野の果てに』。作詞：山口あかり、作曲：平尾昌晃。歌：山下雄三。

5話まではメロディのみのインストゥルメンタルだった。本作以後、同曲は必殺シリーズ全体の共通テーマ曲として使われた。

主題歌『荒野の果てに』は、上ジャケット写真の「必殺!!主題歌ベストセレクション CD」一曲目に収録されている（試聴あり）。

必殺シリーズのテーマ曲といえば、上述の「必殺仕掛人」主題歌『荒野の果てに』をアレンジしたメインテーマ曲『必殺!』。

冒頭のトランペットソロが有名だが、この冒頭部分のメロディには原曲・元ネタと考えられる楽曲が存在する。

その「原曲・元ネタ」とは、スペインのナルシソ・イエペスによる演奏で有名な『アランフェス協奏曲』第2楽章のメロディだ。

1940年に初演されたこの曲は、この第2楽章のメロディが特に有名で、ジャズやポップスなどの数多くのカバーが存在する。

冒頭のイングリッシュ・ホルンによって提示される第2楽章の主題が、必殺シリーズのメインテーマ曲『必殺!』冒頭におけるトランペットソロのメロディに影響を与えていると考えられる。