ポル・ウナ・カベーサ Por Una Cabeza

タンゴの名曲/アルゼンチンの国民的英雄カルロス・ガルデル

『Por Una Cabeza』(ポル・ウナ・カベーサ)は、アルゼンチンの作曲家・歌手・俳優のカルロス・ガルデルによる1935年のタンゴ。アルフレッド・レ・ペラ(Alfredo Le Pera)との共作。

タイトルの意味は、「首の差で(頭の差で)」。歌詞では、競馬でわずかの差で負けた競走馬を引き合いに出しながら、恋の駆け引きにわずかの差で敗れた男の心境が描かれている。

アル・パチーノ主演による1992年の映画「セント・オブ・ウーマン(Scent of a Woman)」や、シュワルツネッガー主演の映画「トゥルーライズ(True Lies)」(1994年)などでも使用された。

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ジャケット写真:セント・オブ・ウーマン/夢の香り [Blu-ray]

【YouTube】Por una Cabeza - Carlos Gardel

カルロス・ガルデルとは?

カルロス・ガルデル(Carlos Gardel/1890?-1935)は、不世出のタンゴ歌手であり、作曲から俳優までこなすアルゼンチンの国民的英雄。

ガルデルの作品は、数多くのタンゴ楽団のレパートリーとして取り上げられ、今日でも世界中の人々に愛され続けている。

カルロス・ガルデル ベスト盤

ジャケット写真:カルロス・ガルデル ベスト盤(ダウンロード版)

特に、作詞家でガルデルの伴奏ギタリストも務めていたアルフレッド・レ・ペラとのコンビによる作品が有名で、この『Por Una Cabeza ポル・ウナ・カベーサ』の他、『わが懐かしのブエノスアイレス』、『ボルベール』などが代表作とされる。

人気の絶頂期に飛行機事故で…

『Por Una Cabeza ポル・ウナ・カベーサ』が発表された1935年、ガルデルはニューヨークでの映画撮影を終え、アルゼンチンへの帰途についた。

帰りの道中、映画宣伝を兼ねたツアーのため南米諸国に立ち寄っていたガルデル一行は、コロンビア空港にも降り立っていた。

ツアーを終え、コロンビアを離れようとしたガルデルらだったが、メデリン空港から飛び立とうとしたガルデルの乗る飛行機は離陸に失敗。失速して墜落炎上し、ガルデル、アルフレッド・レ・ペラを含む一向は、そのまま帰らぬ人となった。

浅田真央 プログラム使用曲にも

2008年には、フィギュアスケート女子シングルの浅田真央(あさだ まお)選手が、2008-2009シーズンにおいて、この『Por Una Cabeza』(ポル・ウナ・カベーサ)をエキシビション(EX)で使用し注目を集めた。

浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2008-09

ジャケット写真:浅田舞&真央 スケーティング・ミュージック2008-09

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