ボサノバ(ボサノヴァ) 有名な曲・名曲
有名なボサノバ(ボサノヴァ)の名曲
写真:コパカバーナ (ブラジル・リオデジャネイロ/出典:Wikipedia)
ボサノバ名曲 解説と視聴
- イパネマの娘
- ブラジルの作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンによる1962年作曲のボサノバ(ボサノヴァ)曲。
- おいしい水
- 1965年のアルバム「The Composer of Desafinado, Plays」に収録されたボサノバ(ボサノヴァ)曲。
- コルコバード(コルコヴァード)
- コルコバードとは、ブラジルのリオデジャネイロにある標高710メートルの丘の名称
- 波 Vou te contar/Wave
- リゾート気分漂う開放感あふれるメロディーで、ジョビンの作品の中でも特に人気が高い。
- 三月の水(三月の雨)
- エリス・レジーナ(Elis Regina/1945–1982)とのコラボレーションによる1974年の名盤「エリス・アンド・トム(Elis & Tom)」が有名
- マシュ・ケ・ナダ Mas Que Nada
- ブラジルのセルジオ・メンデスによる1966年の世界的大ヒット曲。
ボサノバとは?
ボサノバ(ボサノヴァ/Bossa Nova)は、ブラジル音楽の様式(ジャンル)のひとつ。
1950年代後半に、リオ・デ・ジャネイロのコパカバーナやイパネマなどの海岸地区に住む学生やミュージシャンたちによって生み出された。
「Bossa Nova」とは、ポルトガル語で「新しい感覚」、「新しい傾向」といった意味がある。
サンバやショーロをはじめとするブラジルの伝統的な大衆音楽、特に「サンバ・カンサゥン(Samba Canção)」をベースに、中産階級の若者たちの求めていた心地よく洗練された「新しい感覚(Bossa Nova)」のサンバとして成立した。
「ボサノバ」というジャンル名は、トム・ジョビンとニュウトン・メンドンサが共作したヒット曲『Desafinado(ヂザフィナード)』(1958年)の詞の一節から採られたという。
ボサノバ独特のギター奏法「バチーダ」
ボサノバで使われる楽器は、ブラジルでは「ヴィオラゥン(Violão)」と呼ばれるナイロン弦のクラシック・ギター。
ボサノバ独特のギター奏法「バチーダ」により、親指がサンバの基本的な楽器であるスルドのテンポを一定に刻み、他の指はタンボリンのテレコテコというシンコペーションのリズムを刻む。
最初の一枚はコレ! ボサノバの女王アストラッド・ジルベルト
「ボサノバを聴いてみたいけど、どれから聴いたらいいか分からない」
「女性ボーカルで優しい感じの落ち着いたボサノバを聴いてみたい」
という方に強くオススメできるのが、女性ボサノバ歌手アストラッド・ジルベルトのCDだ。
アストラッド・ジルベルト (Astrud Gilberto/1940-)は、ブラジル出身の、サンバ・ボサノバ音楽の歌手。
ジャケット写真:アストラッド・ジルベルト ベスト盤『おいしい水』収録
結婚後アメリカに移住したジルベルトは、プロデューサーのクリード・テイラーに見出され、彼女が歌った『イパネマの娘』は大ヒットを記録した。
その後も彼女の甘くけだるい独特の歌声は世界の人々の心を捉え、ブラジルのボサノバと、アメリカのジャズ・スタンダードの架け橋的な役割を果たした。
筆者のオススメは、彼女の歌う『イパネマの娘』と『ビーチ・サンバ』。特に『ビーチ・サンバ』の「ダバダバ・スキャット」は、一度聞いたら頭の中で何度も再生されて、気が付くと「ダーダバダー、ダバーダバー」と口ずさんでしまう。
帰宅後のリラックスタイムや就寝前、休日のティータイムなど、彼女の優しいボサノバ・ヴォーカルは、ゆったりとしたくつろぎの時間を演出してくれる最高のBGMだ。
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