ハンカチ落としの歌
A-Tisket, A-Tasket
ハンカチ落としゲームで歌われるアメリカの遊び歌
『ア・ティスケット、ア・タスケット A-Tisket, A-Tasket』は、19世紀アメリカ発祥とされる子供の遊び歌・ナーサリーライム。「ハンカチ落とし」ゲーム向けに作曲されたようだ。
歌詞では、好きな人に手紙を書いたら、送る途中で落としてしまい、それを男の子(または女の子)が拾ってポケットにしまって持って行ってしまうというストーリーが描かれている。
【YouTube】A-Tisket A-Tasket Sing-A-Long
【YouTube】ジャズ版 Ella Fitzgerald - A-Tisket, A-Tasket
歌詞の意味・和訳(意訳)
A-tisket a-tasket
A green and yellow basket
I wrote a letter to my love
And on the way I dropped it,
I dropped it,
I dropped it,
And on the way I dropped it.
A little boy he picked it up
And put it in his pocket.
ア・ティスケット ア・タスケット
緑と黄色のバスケット
恋人に手紙を書いたけど
途中で落としちゃった
小さな少年が手紙を拾って
ポケットにしまっちゃった
リング・ア・リング・オ・ローゼズと似てる?
メロディは、イギリスのナーサリーライム・遊び歌『Ring a Ring o' Roses リング・ア・リング・オ・ローゼズ』にどことなく似ている。子供たちが円になって遊ぶ際に歌われる遊び歌として、何らかの影響を受けているのかもしれない。
なお、歌詞の2行目「A green and yellow basket」の部分は、「I lost my yellow basket」(黄色いバスケットをなくした」に差し替えて歌われる場合もあるようだ。
エラ・フィッツジェラルドがジャズカバー
20世紀アメリカを代表する女性トップジャズシンガー、エラ・フィッツジェラルド(Ella Jane Fitzgerald/1917-1996)は、この『A-Tisket, A-Tasket』をジャズアレンジし、歌詞のストーリーを拡張させて1938年にリリースし、大ヒットを記録した。
エラ・フィッツジェラルドによるジャズ版『A-Tisket, A-Tasket』の歌詞では、主人公がママに手紙を書いて、バスケット毎落として困り果てている様子が描写されている(結局見つからないまま終わる)。