いっぽんでもにんじん
二足でもサンダル 三そうでもヨット♪
『いっぽんでもにんじん』は、朝の子供向け番組「ひらけ!ポンキッキ」向けに作曲された童謡。1975年に『およげ!たいやきくん』のカップリング曲(B面)としてレコード発売された。作詞:前田利博、作曲:佐瀬寿一、歌:なぎら健壱。
歌詞は、1,2,3,4と数を数え上げて歌う数字の遊び歌・数え歌となっている。登場するのは、にんじん、サンダル、ヨット、ごま塩、ロケット、七面鳥、ハチ、クジラ、ジュース、イチゴ。
日本の古い数え歌に『いちじくにんじん』というわらべうたがあるが、おそらくは『いっぽんでもにんじん』に少なからず影響を与えているものと推測される。
数え歌・数字の遊び歌は日本の童謡の定番として古くから親しまれている。有名な数え歌・遊び歌の一覧については、こちらのまとめ「数え歌・数字の遊び歌 民謡・童謡」を是非ご覧いただきたい。
【YouTube】ポンキッキーズ メロディ「いっぽんでもニンジン」
「ひらけ!ポンキッキ」大ヒット曲を連発した佐瀬寿一
作曲者の佐瀬寿一(させ じゅいち/1949-)は、同じ日大出身の放送作家・高田文夫の紹介で、この『いっぽんでもにんじん』をはじめとして、「ひらけ!ポンキッキ」向けの楽曲を数多く作曲している。
佐瀬氏による代表曲としては、『およげ!たいやきくん』のほか、『パタパタママ』、『ホネホネロック』、『パッラドンカルメ』、『おふろのかぞえうた』など、「ひらけ!ポンキッキ」黄金時代の人気曲を連発するヒットメーカーだった。
これら大ヒット曲の売り上げから得られる印税収入は相当な額になると予想される。
一方、『およげ!たいやきくん』を歌った子門真人(しもん まさと)、そして『いっぽんでもにんじん』を歌ったなぎら健壱の二人の収入については、印税のような売上高ベースではなく単なる「買取契約」だったため、歌手の二人は数万円程度しか報酬を得られなかったという。
レコード会社が大ヒットの売り上げで建てた新社屋は「たいやきビル」と呼ばれたが、これに関してなぎら健壱は「あの玄関は俺の(収入になるはずだった)印税で建てた」と度々ネタにしていた(半分本気で)。
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